カンヌ監督週間招待作「Grand Bouquet」完全版を含む吉開菜央監督の特集上映、4月開催
2020年2月18日 14:00

[映画.com ニュース] 第72回カンヌ国際映画祭の監督週間に正式招待された「Grand Bouquet」で知られ、振付家、ダンサー、映画作家など幅広いフィールドで活躍する吉開菜央の特集上映「吉開菜央特集 Dancing Films」が、4月11~17日に東京・渋谷のユーロスペースで開催されることがわかった。
「吉開菜央特集 Dancing Films」は、米津玄師のMV「Lemon」で振付を担当し、自ら出演するなど振付家、ダンサーとして活動するかたわら、映像作品を製作してきた吉開監督の中編、短編作品をセレクト。これまで国内外の映画祭や展覧会で上映されてきたが、初期作品から最新作まで多彩な作品が集められ劇場上映されるのは、本特集が初の機会となる。
言葉の代わりに口から美しい花を吐き出す女を描いた「Grand Bouquet」は、「NTT東日本」が運営する文化施設「NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)」の委嘱を受け製作されたが、一部の表現について「刺激が強すぎる」という理由で、約50秒にわたる映像が黒塗りで上映された。その後、音響を劇場上映用に5.1チャンネルにマスタリングし、黒塗りがない状態となった“完全版”が、本特集でお披露目される。
あわせて上映される第19回文化庁メディア芸術祭のエンターテイメント部門で新人賞を獲得した「ほったまるびより」は、ミュージシャン・柴田聡子の豊かな楽曲と女性4人の繊細で大胆な身体表現が日本家屋で絡み合うダンスフィルム。そのほか、大正時代に流行した健康法“岡田式静坐法”に迫るドキュメンタリーフィクション「静坐社」、女性のほとばしる果実愛を描いた「梨君たまこと牙のゆくえ」、ダンサー・小暮香帆の踊りをとらえ、透明度が日本一といわれる北海道・支笏湖での水中撮影も行われた「みずのきれいな湖に」、吉開監督がダンスフィルムと同様に作り続けている「自転車シリーズ」の最新作「Wheel Music」などがラインナップされている。
吉開監督作品では、登場人物の多くが言葉ではなく、身体表現によってコミュニケーションをとり、見る側に多様な解釈の余白を残す。実験的でありながらエンタテインメント性に満ち、視覚や聴覚だけではなく触覚的、嗅覚的表現を探究。身体表現の軽やかさに満ちた表層と、ダークでファンタジックな深層が混交してゆく、独自の世界観を確立している。
吉開監督は「映画をつくりはじめて約10年。映画に出会うまではわたし自身ダンサーで、自分のからだ、身ひとつで踊ることで精一杯でした。けれども映像を撮影し、じっくり見て聞いて編集することで、自分の身体の内側も外側も、世界は踊りに満ち溢れていることを発見しました」と紐解く。そして、「作品をつくるたびに、自分の身体が作り変えられて、あらゆるものと繋がっているのだということを実感します。この感覚は言葉になる前の感情のようなもので、わたしはそれを情動と呼んでいるのですが、ぜひ一度、情動で紡がれる物語を実際に体感していただいて、あらたな目で、世界を再発見してもらえたらうれしいです」とコメントを寄せた。
「吉開菜央特集 Dancing Films」は、4月11~17日にユーロスペースで開催。計6作品をA、Bプログラムに分けて上映する。
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