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道後温泉×「火の鳥」コラボアニメで水樹奈々が火の鳥に 手塚作品の魅力を熱弁

2019年3月27日 19:09

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(左から)水樹奈々、手塚るみ子、 松山市長の野志克仁
(左から)水樹奈々、手塚るみ子、 松山市長の野志克仁
(C) TEZUKA PRODUCTIONS

[映画.com ニュース] 重要文化財に指定されている愛媛・道後温泉と、手塚治虫の代表作「火の鳥」がコラボレーションした「道後 REBORN」プロジェクト。その一翼を担うオリジナルアニメ「火の鳥“道後温泉編”」の製作発表会が3月27日、東京・銀座三越で行われ、愛媛県松山市長の野志克仁氏、手塚プロダクションの手塚るみ子氏、愛媛出身の声優・水樹奈々が出席した。

手塚が生涯をかけて描いた漫画「火の鳥」は、さまざまな時代や場所で、多数の主人公たちがその血を飲めば不死になると言われる“火の鳥”と関わったことで、その運命を翻ろうされていく物語。1954年の「黎明編」から、86年の「太陽編」まで、過去と未来を往来して描かれた。「道後 REBORN」プロジェクトは、道後温泉本館の保存修理工事を活用したPR事業で、着工となる1月15日から“火の鳥”の日除け幕や灯籠の設置など、さまざまな企画を展開している。

会見では、5月24日に配信される本編に先駆けて、第1話予告編が公開された。道後温泉の守り神である大国主(おおくにぬし)と少彦名(すくなひこな)を導く火の鳥の姿も描かれている。出演が発表されていた、つるの剛士三森すずこの配役も決定し、つるのが大国主、三森が少彦名を演じ、水樹が火の鳥役を務めることも明らかになった。

起用を受け、水樹は「(火の鳥は)人知を超えた存在で、すべてを包み込む愛に満ちていながらも、時に厳しさもある。そんな包容力のある声を表現できるのかと、緊張して挑みました」と明言。また「手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく」など過去にも手塚作品に出演したことがあり、「小さなころから読み親しんでいて、人間の光の部分だけでなく、闇の部分に気づくきっかけを与えてくれます。それにより、自分では今何ができるのだろう、と考えさせてくれる強いメッセージ性も込められています」と魅力を熱弁した。手塚氏も「作品に込められたメッセージを感じていただき、役に真摯に取り組んでいただけてうれしいです。これまでいろいろな方が火の鳥を演じてくださいましたが、水樹さんも新たな生命を吹き込んでくれたことで、まったく新しい火の鳥になっていると思います」と喜んだ。

コラボする道後温泉に関して、水樹からは「まずは映像などにはない魅力を感じるため、道後温泉に足を運んでいただきたいです。おいしい食べ物もたくさんあるので、心身ともにパワーチャージしてください」、手塚氏からは「手塚治虫の『火の鳥』が本館再生まで、いろいろな形で綺麗に彩っていくと思います。限られた期間のみなので、二度とないであろうコラボもお楽しみいただければ」とアピール。それを受けて野志市長は「『火の鳥』は、手塚治虫さんが生涯描き続けた大切な作品。道後温泉も復活、再生ということ、“救世主”を求めているわけですが、そこが作品と重なり、不思議なご縁だと感じています。ぜひ、みなさんも道後にどうご!」と感謝を述べた。

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