DV、差別…絶望から這い上がった伝説のフラメンコダンサーを追う「ラ・チャナ」7月公開
2018年4月24日 14:00
[映画.com ニュース]幼少期からフランメンコの才能を開花させ、ハリウッドに招へいされながらも、人気とキャリアの絶頂で表舞台から姿を消した、伝説のフラメンコダンサーの人生に迫るドキュメンタリー「ラ・チャナ」の公開が7月21日に決定、このほど予告編がお披露目された。
ラ・チャナは、極貧地区に生まれながらも、若くして才能を発揮し、舞台に立ち始めた14歳から一躍人気ダンサーとなる。19歳でバルセロナの人気タブラオで踊り始めると、即荘的なステップのテクニックと即興性が評判を呼び、俳優のピーター・セラーズがその舞台にほれ込み、自身の主演映画への出演を依頼し、ハリウッドに連れて行こうとする。しかし、17歳のときに結婚し、マネージャーを務めていた当時の夫が、嫉妬からラ・チャナの成功を阻む。キャリア絶頂の33歳でステージから下ろされ、その後の復帰から45歳での引退、そして現在まで、ダンサーとして、女性として波乱万丈の人生を送ったラ・チャナに、クロアチア出身のルツィア・ストイェヴィッチ監督が迫る。
このほど公開された予告編では、現在の家族とともに穏やかな日常を送るラ・チャナの姿からスタート。しかし、ひとたびシューズを履くと、71歳とは思えない超人的なステップを刻みだす。世界を魅了したそのテクニックと表現力の秘密、そして、かつて女性だからという理由で受けた不当な暴力や差別を赤裸々に語る。
「ラ・チャナ」は、7月21日から、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷アップリンクほかで全国順次公開。