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現代東京が舞台のカフカ的世界 ジョン・ウィリアムズ監督「審判」予告&場面写真入手

2018年3月31日 07:00

罪状不明で“被告人”となった男の物語「審判」

罪状不明で“被告人”となった男の物語
(C)Carl Vanassche
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[映画.com ニュース] 「SADO TEMPEST」のジョン・ウィリアムズ監督が、フランツ・カフカの小説を基に描いた映画「審判」の場面写真と予告編2種、11年ぶりの映画出演となる歌舞伎俳優・坂東彌十郎高橋長英品川徹のコメントを、映画.comが先行入手した。

得体の知れない巨大な力、システムにコントロールされた理不尽で滑稽な出来事が、次々と主人公であるKの身に降りかかる不条理文学「審判」。現代の東京を舞台にした映画は、銀行員・木村陽介を主人公にして、サスペンスとブラックユーモアを織り交ぜた物語を紡ぐ。30歳の誕生日の朝を迎えた木村(にわつとむ)は、自宅マンションのベッドで目覚めると、なぜかその場にいた2人の見知らぬ男から「逮捕」を告げられる。罪状は不明だが、無実を主張すればするほど、蜘蛛の巣のようなシステムに絡みとられ、どんどん身動きができなくなっていく木村。救いを求めてあがくものの、期待はことごとく外れてしまう。

公開された予告編は、90秒と120秒の2パターン。90秒版では、逮捕状を突きつけられた木村が「君の事件は知っている、とてもよく。皆が注目している」「犯罪者」「最初は何かの間違いじゃないかと思ったが…」と周囲の人々から語りかけられる場面を活写。「とんでもない間違いなんですよ」という訴えもむなしく、木村は郊外の怪しげな学校の体育館を一時的に使った「裁判所」へと出廷する。また120秒版では、木村と同じく“被告人”となった人々や、謎めいた人形遣い(村田一朗)の登場シーンが追加されている。

「私は役者になって約45年間の殆どを舞台役者として生きてきました。映像、ことに映画は2、3本しか経験がなく今回のお話をいただいた時少し躊躇した事を覚えています」と振り返る坂東。「ただ私の父は若い頃映画の世界に身を置いておりましたし、私も還暦を過ぎて舞台以外の経験もしてみたくなりました」と決意を固めたようで「今回の『殴る男』という役にとても興味を持ったので初めての現代劇に挑戦してみることにしました。さてどうなりますことやら」と語っている。

叔父役の高橋は「もう50年以上前に2年程在籍した大学の映画マニアの教授が何本目かになる映画をまた撮るという。言語も文化も違う外国の人の作品創りという事で、好奇心と興味もあり、即お引き受けしました」とウィリアムズ監督作品だからこそ出演を即決。「小じんまりとしたあたたかい家庭的なクルーでの仕事は、予想した通り新鮮で楽しかった。色々と発見もあった」と述懐している。

弁護士・田辺役の品川は「審判(1963)」(オーソン・ウェルズ監督)を引き合いに出し「ジョン・ウイリアムズ氏がどのようにこの『審判』を料理したのかと思いながら脚本を読んでみると、大筋は変わらないのだが、設定は現代の日本に置き換えられて、人間関係もすべて今の日本人になっていて、私のやる弁護士も老いぼれのベッドに寝たきりの老人でおかしなことを喋っている」と説明。「最近老いぼれの老人は随分演じてきた私としては、この役をいちもにもなく引き受けざるを得ないではないか」と本作への参加理由を明かしている。「審判」は、6月30日から東京・渋谷ユーロスペースほか全国順次公開。

(映画.com速報)
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