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「サファリ」予告編 トランプ大統領が解禁し話題の“トロフィー・ハンティング”に迫る

2017年11月22日 17:00

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人はなぜ楽しむために動物を殺すのか?
人はなぜ楽しむために動物を殺すのか?
(C)Wien 2016 Ulrich Seidl Film Produktion ARTE G.E.I.E. Danish Documentary WDR

[映画.com ニュース]「パラダイス三部作 愛/神/希望」など、人間の狂気を扱った作品で知られるオーストリアの鬼才ウルリッヒ・ザイドル監督の最新作「サファリ」の予告編が公開された。

米国のトランプ大統領が3年ぶりに「象のトロフィー」輸入を解禁した事で話題となった、トロフィー・ハンティングを題材としたドキュメンタリー。予告編では、ナミビアでハンティングをするドイツとオーストリアからのハンターが野生動物を仕留め嬉々とし、悪びれることなくハンティングへの情熱を語る姿が映されている。

トロフィー・ハンティングは、アフリカに移植した白人がアフリカ政府から買った広大な土地で、狩猟料を支払う事でワシントン条約の絶滅危惧種に指定されている動物も合法的に狩猟できる娯楽として、ヨーロッパとアメリカの裕福層を中心に人気のレジャー。現在は年間210億円の収益を越えるアフリカの一大観光ビジネスになっている。

2014年にトロフィー・ハンティングの人気ターゲットである、象の「トロフィー」の輸入を禁止した前オバマ大統領の措置に対し、ハンターが支払う高額な狩猟料は、アフリカの野生動物保護活動に使われ、地域経済の活性化をするとし、先日トランプ大統領が全面的に解禁した。トランプ大統領の2人の息子も大のトロフィー・ハンティング愛好家として知られている。本作では、オーストリアの鬼才ザイドルが、アフリカで崩壊していく“命の価値観”について問題を提起する。

サファリ」は、2018年1月末シアター・イメージフォーラム、2月シネ・リーブル梅田ほか全国公開。

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