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萩本欽一、最初で最後のドキュメンタリー映画が11月に劇場公開 監督は“Tプロデューサー”

2017年7月26日 10:00

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「人生で納得のいかない 唯一の仕事」とコメント
「人生で納得のいかない 唯一の仕事」とコメント
(C)2017日本テレビ放送網

[映画.com ニュース] “視聴率100%男”と称された萩本欽一のドキュメンタリー映画「We Love Television?」が、11月3日から劇場公開されることが決定した。「電波少年」など数々の人気番組を手がけた“Tプロデューサー”こと土屋敏男が監督を務め、萩本と土屋監督が新番組を制作する姿に密着している。

全盛期には自身の冠・レギュラー番組の1週間の合計視聴率が100%を超えたことから“視聴率100%男”と呼ばれ、テレビをエンタテインメントの王様へと押し上げた立役者・萩本。一般視聴者との絡み、司会アシスタント、ピンマイクの導入などアイデアを次々と形にし、今日のバラエティ番組の基礎を作り上げたパイオニアでもある。

映画は、2011年から萩本の新番組制作の舞台裏に密着し、エンタテインメントに対する執念と狂気、そしてテレビマンたちの熱意を映し出す。土屋監督のほか、女優・田中美佐子、お笑い芸人・河本準一次長課長)が出演し、放送作家の高須光聖氏が構成、クリエイティブ集団「チームラボ」が番組セットを担当している。

新番組の企画を立ち上げた土屋監督のもと、萩本が番組に参加する形で撮影がスタート。映画のために映像素材を撮り溜めていると知らされていなかった萩本は、「まさか映画を作っているなんて」と驚きを隠せず、「この映画、人生で納得のいかない唯一の仕事かな」と述べる。そして「もっと面白くしたいなら」とした上で、「僕がコロッと逝った時に公開すればいいんだけどね(笑)」とコメントを寄せた。

土屋監督は、萩本を撮影することで「当時の現場と今の現場は何が違うのか」「30%を超える番組の裏側はどんな様子だったのだろうか」という長年の疑問を解き明かそうとしたそうだ。それだけに「この映画で、僕の積年の思いが完結しました」と話し、「テレビではなく映画にしたいと思ったのは、テレビは途中で見ることをやめることができる。でも映画は映画館に入ったら逃げられない。だから、逃げられない環境で見るものを作ってみたかったんです。僕にとって追いつきたいけど追いつけない師匠であり、常に動き続けている運動体・萩本欽一の最初で最後の貴重な映像になったと思います」と胸中を語っている。

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