PR合戦が激化!米ドラマシリーズ急増でエミー賞向けのキャンペーンが過熱
2017年6月20日 11:00

[映画.com ニュース] アメリカでドラマシリーズが急増したため、エミー賞向けのキャンペーンが激化していると、米Deadlineが報じた。
米テレビ界最高の栄誉とされるエミー賞は、テレビジョン・アカデミー所属会員が選考を行う。ノミネート投票が6月12日(現地時間)に開始したことを受け、会員向けのキャンペーンがヒートアップ。ドラマと言えばかつては主要ネットワーク局しか手がけていなかったが、いまではケーブル局やストリーミング会社までが放送・配信しているため、競争が激しくなっている。特に、視聴率が低いものの質の高い番組を手がけている事業者にとっては、エミー賞ノミネートの肩書きは喉から手が出るほど欲しいところだろう。
テレビジョン・アカデミー会員の大半が暮らすロサンゼルスでは現在、重点的に宣伝合戦が繰り広げられている。ビルボード広告は、エミー賞向けの宣伝で埋め尽くされ、毎晩のようにドラマ上映会と出演者の質疑応答を組み合わせたプロモーションイベントが行われている。
話題作りのための工夫もある。たとえば、スパイドラマ「ジ・アメリカンズ」の宣伝では、ワシントンDCのシンボルであるワシントン記念塔がソ連の国旗によって覆われているショッキングなポスターを制作。冷戦時代を舞台にアメリカに潜伏中のソ連のスパイ夫婦を描くドラマを象徴しつつ、ドナルド・トランプ大統領のロシア疑惑を皮肉った巧妙なデザインになっている。一方、米Huluはマーガレット・アトウッド原作の「侍女の物語」をテレビドラマ化した「The Handmaid's Tale(原題)」の宣伝のために、劇中の侍女と同じ衣装をまとった女性たちを行進させるプロモーションを展開している。
エミー賞ノミネート投票の締め切りは6月26日で、ノミネートは7月13日に発表、授賞式は9月17日に開催される(いずれも現地時間)。
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