「旅する写真家」仏写真家レイモン・ドゥパルドンのドキュメンタリーが公開
2017年5月29日 10:00
[映画.com ニュース] 2012年のカンヌ国際映画祭でお披露目され、同年の東京国際映画祭でも上映された、フランスを代表する写真家レイモン・ドゥパルドンのドキュメンタリー「旅する写真家 レイモン・ドゥパルドンの愛したフランス」が、9月に公開される。
報道写真家としてマグナム・フォトに所属。アルジェリアの戦場に始まり、20世紀のあらゆる変革が起きた現場を飛び回って取材を続けてきた。また、映画のスチルカメラマンとして、フランソワ・トリュフォーやジャン=リュック・ゴダール、エリック・ロメールの撮影現場に赴き、アラン・ドロンらスターたちを取材。フランス大統領選挙や裁判所・精神病院・警察といった国家機関の内部に迫るルポを市民の目線から描く映像作品を制作し、映画祭などで高い評価を得てきた。
また、近年は「ガイドブックには載らない」風景ばかりを40年以上に渡って撮影した作品を発表。フランスの真実の美を追い求め、フランス中を走り回って写真を撮っている。妻であり、ドゥパルドンの映像作品の製作・録音を担当してきたクローディーヌ・ヌーガレが共同監督を務め、写真家の人生のハイライト集であると同時に、普遍的な「人生の旅」を映したドキュメンタリーに仕上がっている。
「旅する写真家 レイモン・ドゥパルドンの愛したフランス」は9月、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開。9月1日から、CHANEL NEXUS HALLでレイモン・ドゥパルドン写真展「DEPARDON/TOKYO 1964-2016」も開催(10月1日まで)。