溝端淳平&山田裕貴「破裏拳ポリマー」で培った“あうん”の呼吸
2017年5月12日 12:00

[映画.com ニュース] タツノコプロが1974年に発表した人気テレビアニメを実写映画化した「破裏拳ポリマー」で凸凹コンビを組んだ溝端淳平と山田裕貴が、映画.comのインタビューに応じた。
拳法“破裏拳”流の達人でもある探偵・鎧武士(溝端)が、重火器を無効化し、単体で軍とも渡り合えるという特殊装甲スーツ「ポリマースーツ」を身につけて悪と戦うさまをアクション満載で描く。山田は、武士と組んでポリマースーツ盗難事件を追う刑事・来間譲一に扮し、劇中で溝端とコミカルな掛け合いを披露している。
溝端が89年、山田が90年生まれと1歳違いの2人は、インタビュー中も役どころさながらの名コンビぶりを披露。「(過去作では)左脳を多く使って芝居することもあったんですが、今回は本能で、そのとき感じたことをそのまま等身大に出そう、と思いながらやりました」(溝端)、「いつもだったら本能的に僕も動くし、感覚でやろうとするんですが、(今回は)より笑いの部分でかなり計算したりチャレンジしました」(山田)と普段とは逆のアプローチで役を演じたという。だからこそ、溝端は「山田は“計算していい”俳優さん。だから信頼感があったし、だからこそ僕も本能で演じられました」、山田は「溝端さんがする反応をちゃんと受けるっていうことを一生懸命にやりました」とそれぞれに“相方”への信頼を語る。
本作で初共演を果たした溝端と山田は、どうやって信頼関係を構築したのか。2人には、忘れられないエピソードがあるという。「撮影初日が難しいシーンだったんですよ。僕(武士)の過去を全部、初めて譲一(山田)に話す病院の屋上のシーンだった。段取りを決めて、じゃあ本番行きます、テスト行きますとなったときに『あっ、ちょっと何か違うな』って思って(山田に)『どう思う? やりにくいところない?』と聞いて、『腹を割って話そう』と2人で話したんです。どこかスッキリしない部分がお互いあったので、それをちゃんと照らし合わせているときから、信頼関係というか、お互いのこの作品へのアプローチは違えど、目指してるものが一緒っていう信頼関係が生まれました」(溝端)。山田も「(信頼感が生まれたのは)まったく一緒のタイミングです」と明かし「溝端さんの一言で本当に助かりました。『こうやって言ってくれた分、ちゃんと自分も思ったことを言おう』と思い、溝端さんが考える鎧さんの考え、意見もちゃんと聞きたいと思ったんです」と振り返る。
山田によれば、ハリウッドでも活躍し、劇場版「仮面ライダー」シリーズの監督も務める坂本浩一監督の雰囲気作りも大きかったという。「今までにないくらいの“自由度”(の高さ)が特徴的でしたね。自分で考えたり、話し合ったりできる環境を作ってくれる。これがアメリカ式なのかな。アメリカの俳優さんって絶対的に、演技においてまずそこで(役として)“生きる”ということをすごくナチュラルにやってのけるじゃないですか。だからそれを(自分も)やろうと思ったし、ちゃんと自分が『生きなきゃな』っていうのを改めて感じました」。
山田の言葉に溝端も同調し「坂本監督は、僕らのことを信じてくれましたね。役に関しては役者が1番理解しているし、それに向かってちゃんと進んでいくのであれば、監督はそれを応援してくれるという感じでした。監督が『白』って色を出してほしいから、違う色を全部否定するわけではなくて、『黒』であろうが『青』であろうが『赤』であろうが、いい色が出てればそれでいい、って思ってくれる監督の包容力だと思います」と話す。本作では本格アクションに初挑戦したが、約4カ月に及んだトレーニングにおいても「監督自らミットを持ってやってくれました。ミット打ちや基礎が終わったあとは、(アクションの)手を監督がその場で付けてくれて。アクションをちゃんと学ばせてもらえましたね」と監督の献身性に感謝を示した。
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