“酒場詩人”の名演に酔いしれる「吉田類の『今宵、ほろ酔い酒場で』」特報完成
2017年2月24日 07:00
[映画.com ニュース]人気長寿テレビ番組「吉田類の酒場放浪記」で一躍有名となり“飲んべえ”たちから厚い信頼を寄せられている“酒場詩人”吉田類がスクリーンデビューを果たした映画「吉田類の『今宵、ほろ酔い酒場で』」の特報が完成。あわせて、酒を堪能している吉田の姿をとらえた劇中カットやメイキング写真もお披露目された。
本作は、「居酒屋チャンス」「どつぼ酒場」「ふるさと酒場土佐っ子」の3つの居酒屋を舞台にしたオムニバス形式の作品。吉田が作品全体の“案内役”を務め、「ふるさと酒場土佐っ子」では警察に追われる謎めいたファンドの社長・森本勝也役にも挑戦。アイドルの来店で騒動が巻き起こる「居酒屋チャンス」では松本妃代、平凡な会社員が珍客の集う居酒屋で散々な目に遭う「どつぼ酒場」では伊藤淳史が主演を務める。
公開された特報は、メガホンをとった長尾直樹監督が自ら制作し、役者として味わい深い演技を見せる吉田の姿をとらえたもの。また「ここは飲んべえたちのパラダイス」というテロップとともに、吉田が“飲んべえ”たちと撮影した写真も登場。ジョッキのビール片手に満面の笑みを見せる吉田の姿にほっこりさせられる。
「餅は餅屋だと思うので、長尾監督を信頼し一切を委ね、監督の指示通りに演じました」と撮影を振り返る吉田について、長尾監督は「酒場放浪記」で見せる姿とはまるで別人のようだと前置きし「フランス映画の名優みたいな渋い演技をしています。感情がめちゃくちゃこもっていながらも、見え方がすごく自然なんです」と演技力を絶賛。「類さん『ボク、演技なんて全然してませんよ』なんて平気で言うんです。とすると、もしかして類さん、天性の名役者なのかもしれません。居酒屋界だけじゃなく日本映画界の財産でもありますよ」とコメントを寄せている。
「吉田類の『今宵、ほろ酔い酒場で』」は、初夏から東京・角川シネマ新宿ほか全国順次公開。