小泉純一郎元首相、現在は「政治家とは会わないようにしている」
2017年2月16日 19:30

[映画.com ニュース]ドキュメンタリー映画「日本と再生 光と風のギガワット作戦」の完成披露試写会が2月16日、東京・渋谷のユーロライブで行われた。本作の推薦人である小泉純一郎元首相、監督を務めた弁護士・河合弘之氏、企画・監修として参加した環境学者の飯田哲也氏が登壇した。
「脱原発弁護団全国連絡会」の共同代表として日本全国の原発差止訴訟の先頭に立って活動している河合氏によるドキュメンタリー。河合氏と飯田氏が、各国の自然・再生エネルギーの実情を知るために世界を旅した様子をカメラに収めた。電力輸出が増大するドイツや米国国防省が進めている自然エネルギー計画、同じく自然エネルギーが隆盛している中国などを取材し、原発でも化石燃料でもない、太陽や風、地熱、バイオマスなどのクリーンなエネルギーの未来を探る。
小泉元首相は、現在、原発ゼロ運動に注力しており、自身の活動スタンスを「もう原発ゼロ以外は政治にタッチしないという主義だった。今も、できるだけ現役の政治家の皆さんとは会わないようにしているんです」と告白。そのうえで、記者から原発問題に関して意見を求められると、“小泉節”を交えて語った。

質疑応答の場面では、民進党が次期衆院選公約の目玉として「2030年原子力発電ゼロ」を検討していたが、党内で反対意見が急増していることが話題に。「蓮舫代表に何かメッセージはあるか」と問われた小泉元首相は、「蓮舫さんに言ったってしょうがない。安倍総理に言ったって聞かないんだから」と言って、笑いを誘う。
続けて「では、小池百合子東京都知事には?」と聞かれると、「小池さんには都知事選に出る前、選挙中も当選後も、一度も会っていない。電話でも話していない」と明かし、「それなのに、小泉を真似ていると言われるのは、失礼です。彼女は小池流なんです。頭が良く、わかりやすくやってくれる。小池さんには、ぜひ頑張ってほしい」とエールを送る。「小池都知事が脱原発を掲げたら、効果は絶大なのでは?」という意見には、「あると思うね」と即答した。
また本作については、「自然エネルギーの映画だけども、河合先生自身のエネルギーに関心した。自然エネルギーは無限にある、原発ゼロ運動をしていてよかったと思わされる映画です」と絶賛した。「日本と再生 光と風のギガワット作戦」は、2月25日からユーロスペースと横浜シネマリンで公開。
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