ピコ太郎「興奮しない方がおかしい」“歌舞伎デビュー”で亀蔵とダブル「PPAP」
2017年1月23日 17:00
[映画.com ニュース] 「ペンパイナッポーアッポーペン(PPAP)」でブレイク中のシンガーソングライター・ピコ太郎が、まさかの“歌舞伎デビュー”を果たした。1月23日、東京・国立劇場の初春歌舞伎公演「通し狂言 しらぬい譚(ものがたり)」に1日限りのゲスト出演。ご機嫌で「PPAP」を披露し、盛大な拍手と笑いを巻き起こした。
同公演の第4幕目第一場の「錦天満宮鳥居前の場」で、片岡亀蔵が同じ金ピカひょう柄の衣装で登場し「PPAP」の替え歌を披露する場面に、ピコ太郎が「やって参りました~。本物でございます」と登場。“ダブル・ピコ太郎”で「PPAP」を踊り、「サンキュー、国立劇場」と意気揚々と舞台を後にした。
同劇場での歌舞伎公演で、歌舞伎俳優以外が舞台に立つのは史上初の快挙。出演後に会見したピコ太郎は、「出ていく前も出演者の皆さんが袖にいて『キターッ』みたいな感じだったし。お客さんも熱湯よりちょっとぬるめのあったかさで最高。今日1日は100点です」と満足げ。出演前には座長の尾上菊五郎の楽屋に挨拶に行き「思いっきりやってくれ」と激励されたそうで、「国の財産(人間国宝)の方ですからねえ。お年賀も頂いたし、興奮しない方がおかしい」とまくし立てた。
今月3日の開幕からピコ太郎に扮している亀蔵も、「僕が歩いていても、いまや誰も反応しなくなっているのに、今日は楽屋がワサワサしていた。これまでゴリエやヨンさまもやりましたけれど、続けていればいいことがありますね。ピコ蔵もよろしくお願いします」と感激の面持ち。ピコ太郎は、「リンゴとペンを持つ手がちょっと近い」など振り付け指導をしつつ、「踊りに色気というか、艶がある。伝統芸能の懐の深さを感じた。顔もちょっと縦長で似ていません?」と、サングラスを交換して確認し合うなどすっかり意気投合していた。
さらに、3月6日の日本武道館公演に、「プロデューサーの古坂(大魔王)さんが決めることですが、関係のできた方とはコラボレーションしたい」と亀蔵を勧誘。人気に陰りは見えず、「最近、まさかばかりで7月に死ぬんじゃないかと思いますが、(ニューヨークの)マジソン・スクエア・ガーデンと東京五輪のオープニングには出たい」とさらなる意欲を見せていた。