“政治マニア”春香クリスティーン、「アイ・イン・ザ・スカイ」を勧めたい政治家はこの2人!
2016年12月20日 13:00

[映画.com ニュース]映画「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」の公開記念トークイベントが12月19日に都内で開催され、政治好きのタレントとして知られる春香クリスティーンが登壇した。
軍事用の無人戦闘機(ドローン)を使い、アフリカのナイロビでテロリスト捕獲作戦を実行中の英米軍。テロリストたちが自爆テロを計画していると突き止めたパウエル大佐(ヘレン・ミレン)やベンソン中将(故アラン・リックマンさん)ら作戦関係者は、テロを食い止めるべくミサイルを発射してテロリストをせん滅しようとするが、殺傷圏内に民間人の少女がいるとわかり、作戦会議は紛糾する。
クリスティーンは初めてという軍服姿で登場。16歳までスイスで過ごし「スイスには徴兵があるので、軍服姿をネットに上げている友達もいますが、私は機会がないので。背筋がシャンと伸びて気が引き締まります!」と語った。本作をどの政治家に見てほしいか?との問いには「石破茂さん。(軍事に)お詳しく“軍事オタク”とおっしゃってますが、どんな感想を持たれるか気になります。(現職防衛大臣の)稲田朋美さんも同じ女性ですし、(感想を)聞いてみたいです」と語り、改めて、日本人にとっても映画で描かれている世界や決断が絵空事ではなく、ありうる未来だと訴えた。
映画については「“正義とは何?”と考えさせられるけど答えがない! 1つの命を守らないといけないけれど、それでたくさんの人が犠牲になるかもしれない……。ジレンマですよね。この映画の視点では、あの女の子(殺傷圏内に入った民間人の少女)を見続けて感情移入しているけれど、もしテロリストが自爆したら? (立場によって)見方が変わります。難しいです。自分の判断が正しいと決断する力がないと、何も進まない」と苦悩を明かす。本作は軍人や政治家がそれぞれの立場で問題を解決しようとする群像劇の側面も持つが、クリスティーンは各登場人物の心情について「これまでも色々な経験があり、悩んできたんでしょうね。ここにたどり着くまでのストーリーを感じさせられました」と考え込んだ。
劇中では“撃つのか”“撃たないのか”と舌戦が交わされるが、実際に発射ボタンを押すのはアーロン・ポール演じるドローンパイロットのワッツ中尉だ。クリスティーンは「(もし自分だったら)押せないですよね……。でもそこで押せないとどうなるのか? あの中尉は1番苦しい立場ですよね。『これでよかった!』と満足のいく終わりが戦争にはないんだと改めて感じました」と神妙な表情で語った。
「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」は12月23日からTOHOシネマズシャンテで先行公開後、2017年1月14日から全国で公開。
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