「ぼくのおじさん」山下敦弘監督、“しっかり者”大西利空くんにおんぶにだっこ?「僕も龍平も頼っていた」
2016年11月3日 10:00

[映画.com ニュース]芥川賞作家、故・北杜夫さんの児童文学を松田龍平主演で映画化した「ぼくのおじさん」(公開中)の先行上映が、東京・二子玉川で開催中のキネコ国際映画祭2016(旧キンダー・フィルム・フェスティバル)で行われた。山下敦弘監督と出演者の大西利空くんが登壇し、撮影の思い出を語った。
大学で哲学を教える臨時講師・通称“おじさん”(松田)のユーモラスな日常と恋を、おいっ子の小学生・春山雪男(利空くん)の目線で描き出す。雪男の家に居候するおじさんは、見合いで出会ったハワイの日系4世・稲葉エリー(真木よう子)に一目ぼれ。コーヒー農園を継ぐため帰国したエリーをハワイまで追いかけ、恋のライバルで老舗和菓子屋の御曹司・青木(戸次重幸)と火花を散らす。
今年から名称が変更され、東京国際映画祭(TIFF)との共催となった本映画祭では「夢を育てる世界の映画を子どもたちへ」をコンセプトに、16の国と地域の子ども映画36作品を上映する。山下監督は「僕は今年で40歳ですが、子どもを意識して映画を作るのは初めてです。子どものころを思い出して、どうやったら子どもたちが楽しんでくれるのか考えながら作った。純粋に喜んでもらえる映画を作りたいと思っていて、今回でできた」と胸を張る。
劇中では、何事もテキパキこなす雪男とぐうたらなおじさんのギャップが笑いを誘うが、山下監督は「利空はとにかくしっかり者。セリフが全部入っていて、現場でも台本を読んでいる姿を見かけなかった。僕も(松田)龍平も頼っていた」とおんぶにだっこ状態だったことを告白。対する利空くんは「セリフ覚えをあんまり大変だと思ったことがない。『これ覚えられるかな……』というのがない」と豪語。「セリフを覚えたらゲームするルールにしている」と明かした。作品については「子どもから大人まで全員が見られる映画。親子で楽しんで」とアピール。対する山下監督は「利空が言ったことがすべてです……」と舌を巻き、会場の笑いを誘っていた。
プロフェッショナルぶりを披露した利空くんは、ハワイでの撮影も「あんまり大変じゃなかった」とキッパリ。「向こうのスタッフさんは10時間しか働けない決まりになっていて、撮影が終わったら僕はプールに行ったりしていた。(共演者も)みんな優しくて、休憩時間も一緒に話したし、ハワイ島での撮影では、タイ料理をみんなで食べに行った」と振り返り、「1カ月くらいの撮影だったけど、すごく長く感じた。みんなと離れるのが嫌だった」と名残惜しげな表情を見せた。会場には、子どもも楽しめるようにカラフルなソファやカーペット、クッションやぬいぐるみなどが置かれ、観客はゆったりと山下監督と利空くんのトークに耳を傾けていた。
「ぼくのおじさん」は、公開中。キネコ国際映画祭2016は、11月6日まで開催中。
フォトギャラリー
Amazonで関連商品を見る
関連ニュース
「リンダ リンダ リンダ」に“演奏させない”ラストの可能性があった 山下敦弘監督の学びとなったのは「ストレートなカタルシスの良さ」【NY発コラム】
2025年9月7日 20:00
ぺ・ドゥナ、前田亜季、香椎由宇、ベボベ関根が20年ぶりの“リユニオン”!松山ケンイチもサプライズ登場【「リンダ リンダ リンダ 4K」公開前夜祭】
2025年8月21日 21:58
映画.com注目特集をチェック
感情ぐっちゃぐちゃになる超オススメ作!
【イカれた映画を紹介するぜ】些細なことで人生詰んだ…どうにかなるほどの強刺激
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
映画ラストマン FIRST LOVE
「ドラマの映画化か~」と何気なくつぶやいたら後輩から激ギレされた話「これ超面白いですから!!」
提供:松竹
年末年始は爆発・秒殺・脱獄・名作!!
【全部無料の神企画】今年もやるぞ!ストレス爆散!!劇的チェンジ!! 1年の疲れを吹き飛ばそう!!
提供:BS12
こんなに面白かったのか――!!
【シリーズ完全初見で最新作を観たら…】「早く教えてほしかった…」「歴史を変える傑作」「号泣」
提供:ディズニー
映画を500円で観よう
【2000円が500円に】知らないとめっっっっっっっちゃ損 絶対に読んでから観に行って!
提供:KDDI
今年最大級に切なく、驚き、涙が流れた――
双子の弟が亡くなった。僕は、弟の恋人のために“弟のフリ”をした。
提供:アスミック・エース
ズートピア2
【最速レビュー】「前作こえた面白さ」「ご褒美みたいな映画」「最高の続編」「全員みて」
提供:ディズニー