京劇の名作「覇王別姫」が3D映画に 「中国現代映画特集2016」開幕
2016年7月5日 16:00

[映画.com ニュース] 中国の最新映画を紹介する「中国現代映画特集2016」が7月5日東京・飯田橋の神楽座で開幕した。
中国の伝統芸能である京劇の舞台を3Dで映像化した作品「3Dシネマ 京劇 覇王別姫」の上映にあたり、トン・ジュンジエ監督が来日。トン監督は「2000年以上前の物語ですが、若々しさを足して映画化しました。現代の先進技術を使って伝統演劇を3Dで撮ることができました。非常に素晴らしい試みでした」と話した。
木原誠二外務副大臣は「いまやアメリカに迫る巨大な映画マーケットを持つ中国。2000年代、日中関係は困難に直面していますが、しかし、必ず交流があるのが文化芸術」と話し、歌舞伎の中国公演、京劇の日本公演が実現している例を挙げ「日中の映画交流を大きな柱として加えたい」と更なる文化交流への希望を語った。

カク・エン中華人民共和国駐日日本国大使館公使は「映画は文化交流の重要な一部。日本の映画は中国で大変好評を得ています」と報告。「映画を通して両国国民の心の絆を深め、中日映画の新たな協力ができたら」と両国の映画交流の発展に意欲を見せた。
公益財団法人ユニジャパンの椎名保副理事長は映画祭以外で日本映画の中国での上映、中国映画の日本での上映が制約のために難しい状況があることに触れ、「5月に上海芸術電影連盟のおかげで映画祭以外での日本映画の上映が可能になりました。また、11月に上海で日本映画の上映会が開かれる予定になっています。映画はその国の人の心を映し、映画を通して伝えるという力がある。映画を通して中国と日本の交流を進めたい」といい、今年の東京国際映画祭でも中国映画を紹介すると明かした。
会期中は「3Dシネマ 京劇 覇王別姫」のほか、インディペンデント映画の大ヒット作「心迷宮」、第28回東京国際映画祭で上映された「河」「少年バビロン」の4作品が上映される。「中国現代映画特集2016」は7日まで、神楽座で開催。
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