秀吉が似合う俳優・竹中直人、初の信長役に感動「渡哲也さんの思い駆け巡った」
2016年4月15日 16:00
死に瀕した歴史上の偉人たちが現代のレストランにタイムスリップし、天才フレンチシェフが振る舞う料理に舌鼓を打つというユニークな設定。“日本一豊臣秀吉役が似合う俳優”と称される竹中が、今作で織田信長役に初挑戦した。「自分が信長をやるとは思っていなくて、秀吉だろうと思っていた」とオファー当時を振り返り、「21年前に徳川家康、その1年後の大河ドラマで秀吉、この前も『軍師官兵衛』で秀吉を演じさせていただいた。自分のなかで信長というのは存在していなかった」と告白した。
さらに、1996年に主演した大河ドラマ「秀吉」に言及し、「最初に秀吉を演じた時、信長は渡哲也さんだった。渡さんが『人間50年』を歌っていたのが、よみがえってきました」としみじみ。渡の存在を自身に重ねながら今作を撮影しただけに、「渡さんに対するいろんな思いが駆け巡りましたね。人間50年を歌えるときは、自分で感動しました」と明かした。
そんな竹中の姿に、主人公のシェフ・園場凌(そのばしのぐ)役の田辺は「何回も共演させていただいて、いつも楽しくて“口おなら”とかをしてくれるんですが、今回は鬼気迫る方が目の前にいた」と圧倒された様子。これを受けた竹中は「本当に? 全然わからなかった」とおどけてみせ、「僕は田辺くん大好きなので、楽しかっただけですけどね。本番前に、(小道具の)この刀でいつも切っていました。みんな『うわ~』とリアクションしてくれるんです」と喜々として語っていた。
またドラマにちなみ、キャスト陣に「人生の最期に何を食べたい?」との質問が寄せられた。田辺は「ブタのしょうが焼き、欲をいえばグリンピースごはんもあれば、なお幸せです」といい、クレオパトラ7世に扮した小沢は「穴子が好きなので、穴子丼ですね」。竹中も、「子どものころから大好きなカレーとチョコレート。死ぬ前に食べられたらめちゃくちゃ幸せです」と満面の笑みだった。
「最後のレストラン」は、藤栄道彦氏の同名漫画原作。4月26日からBSプレミアムで毎週火曜午後11時15分放送される