スティーブ・マックィーンさん「栄光のル・マン」のドキュメンタリー映画5月公開
2016年3月16日 12:00
[映画.com ニュース] いまなお絶大な人気を誇るハリウッドの大スター、故スティーブ・マックィーンさんの代表作「栄光のル・マン」の製作過程を丹念に描いたドキュメンタリー映画「スティーヴ・マックィーン その男とル・マン」が、5月から全国で順次公開されることが決定し、キーアートビジュアルがお披露目された。
1971年に公開された「栄光のル・マン」は、大のバイク・レーシングカー好きとして知られ、カーレーサーの顔も持っていたマックィーンさんが主演を務め、事実上、製作・脚本・監督も兼ねた大作。世界三大レースのひとつ「ル・マン24時間レース」を題材に、スピードの極限に命を燃やす男たち、孤独な爆走の中に芽生える友情といった男のロマンを、90台ものパナビジョンカメラを駆使し描き出した。
同作の製作は困難を極めたことでも知られている。当初メガホンをとっていたジョン・スタージェス監督との対立、リー・H・カッツィン監督との途中交代、大幅な予算超過や、製作の遅れを理由としたプロデュース権の剥奪、自身の製作プロダクションの解散など、大スターのキャリアに大きな影響を与えた。ガブリエル・クラーク&ジョン・マッケンナが監督を務めたドキュメンタリーでは、新たに発見された撮影時の未使用映像やマックィーンさんの肉声を収めた音源を交えながら、当時の関係者のインタビューで、マックィーンさんが情熱を注ぎ込んだ大作の一部始終を振り返る。
「スティーヴ・マックィーン その男とル・マン」は、5月から東京・新宿シネマカリテでモーニング&レイトショー上映ほか、全国で順次公開。