ジェレミー・アイアンズ「運命の逆転」モデルのフォン・ビューロー事件がドラマ化
2016年3月15日 17:00
[映画.com ニュース] 英米の上流階級を舞台にした殺人未遂事件「フォン・ビューロー事件」を題材にしたドラマシリーズが制作されることになった。
同事件は1980年、デンマーク出身のイギリスの富豪で法律家のクラウス・フォン・ビューローが、米ロードアイランド州ニューポートの自宅で、妻のサニーにインスリンを過剰投与して殺害を図ったとして起訴されたもの。サニーは一命は取りとめたものの、植物状態になった。
クラウスは、ハーバード大学教授の高名な弁護士アラン・ダーショウィッツを雇い、無罪放免されたが、真相は現在にいたるまで明らかになっていない。サニーは事件以降、28年にわたって病院で昏睡状態にあったが、2008年に死去した。
今回のドラマ化は、米作家ウィリアム・ライトのノンフィクション「The Von Bulow Affair」を下敷きに、米ユニバーサル・ケーブル・プロダクションが制作する。キャストは未定。
フォン・ビューロー事件については、バーベット・シュローダー監督がダーショウィッツの原作を映画化した「運命の逆転」(1990)がある。ジェレミー・アイアンズがクラウス、グレン・クローズがサニー、ロン・シルバーがダーショウィッツを演じ、アイアンズはアカデミー主演男優賞を獲得している。