「スクラップスクラッパー」のワークショップオーディションがスタート!
2016年2月18日 07:30
[映画.com ニュース] 5人の新人監督たちが立ち上げた「FILM5」(「FILM FIVE」から表記変更)プロジェクト(http://film5-p.com/)のオムニバス映画「スクラップスクラッパー」のワークショップオーディションが、2月16日からスタートした。
監督陣は、文化庁委託事業「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト2014」に選出された飯塚俊光、加瀬聡、草苅勲、羽生敏博、吉野耕平の5人。エンタテインメント映画を目指したオリジナル作品「スクラップスクラッパー」を制作するために再結集した。
同作は、スクラップ工場を主な舞台に、ダメ人間たちの様々なドラマをコメディ、ヒューマンドラマ、サスペンス、エロスありの物語を1本の長編映画として描く。各エピソードのタイトルは、飯塚監督が「美人局、さゆり。」、加瀬監督が「V」、草刈監督が「to be or」、羽生監督が「私の中の他人」、吉野監督が「ファミリーB」。主役や出演者は、各監督が3時間×3日間をかけてオーディションを兼ねた演技ワークショップを実施し、決定する。
16日にスタートした加瀬監督は「どう撮るのか、どう撮られるのか、カメラとの距離感を参加者に理解してもらう」ため実際にカメラを設置し、撮影しながら行った。飯塚監督は最初にシナリオの読み方について、「核となる監督の定義を理解しつつ、役者自身が答えを出した上で、互いの共通言語を詰めながらセッションしていこう」と自身の考えを説明した後、簡単な題目を与え、参加者がペアになってエチュード(即興劇)を演じさせた。
ワークショップオーディションは参加希望者が定員を超えたため、急きょ特別クラスを増やし2月28日まで行われている。新しい才能との出会いがあれば、役者に合わせて、現在5監督で作成中のシナリオに新しい役柄やストーリーが生まれることもあるという。オーディションの結果は3月中旬までに発表される。撮影は4月中旬から各組2日間かけて行い、今秋に都内の劇場を皮切りに全国で順次公開予定となっている。
なお本プロジェクトは、一般から資金調達を募るクラウドファンディングのプラットフォーム「MotionGallery」で制作費の一部を募っている(http://eiga.com/official/motion-gallery/)。目標金額は100万円で、すでに30万円以上の支援金が集まっている。