アマゾンとNetflixがサンダンス映画祭で存在感
2016年2月1日 17:00
[映画.com ニュース] 米ユタ州が会場となるサンダンス映画祭で、アマゾンやNetflixといったストリーミング会社が存在感を強めていると、Mashableが報じた。
世界最大のインディペンデント映画の祭典として知られる同映画祭は、次のヒット映画の獲得を狙う配給会社が買い付けを行う場所としても知られている。「トランスペアレント」や「モーツァルト・イン・ジャングル」などのオリジナルドラマで成功を収めているアマゾン・スタジオは、ケイト・ベッキンセール、クロエ・セビニー共演の「Love & Friendship」のストリーミング権を獲得。同作はジェーン・オースティンの短編小説「レディ・スーザン」の映画化で、「ラスト・デイズ・オブ・ディスコ」のホイット・スティルマン監督がメガホンをとっている。劇場配給はロードサイド・アトラクションが行う。
また、Netflixもサンダンス映画祭出品作「Talulah」を獲得。無責任な母親から赤ん坊を誘拐する女性(エレン・ペイジ)のを主人公にした物語で、「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」の脚本家シアン・ヘダーが監督。ただし、Netflixが獲得したのは全世界のストリーミング権のみで、劇場配給権はまだ決まっていない。
Netflixは昨年、初のオリジナル映画「ビースト・オブ・ノー・ネイション」(キャリー・フクナガ監督)の劇場公開をストリーミング配信と同日に行うという大胆な戦略を採用したが、配給会社ブリーカーストリートが担当した興行では大失敗している。今度は別の配給パートナーと、新たなリリース計画を練るものとみられている。