深津絵里、初共演・中村七之助の美ぼうをべた褒め「その美しさを自分に取り入れたい」

2016年1月27日 16:30


初共演した深津絵里と中村七之助
初共演した深津絵里と中村七之助

[映画.com ニュース] 近松門左衛門の代表作「心中天網島」をベースにした舞台「ETERNAL CHIKAMATSU」の制作発表が1月27日、東京・水天宮ピットで行われ、主演を務める深津絵里と中村七之助、共演の伊藤歩中嶋しゅう音尾琢真、演出を手がけるデビッド・ルボーが出席した。

深津と中村は、今作が初共演。現代の売春婦役に扮する深津は「七之助さんと共演できると聞いて、とてもワクワクしたことを覚えています」と明かし、「軽やかで、美しい。ものを作る姿勢が素晴らしくて、一緒にお芝居を一から作っていける喜びを感じています」と笑顔を浮かべる。さらに中村の美しさについて、深津が「(自身は)美しさではすでに負けているので、その美しさを自分に取り入れたいです」と称賛すると、伊藤も「美しさではかなわないので、愛の深さで競い合っていきたい」と同調。中村は「公開処刑みたい。やめてください!」と悲鳴を上げ、赤面していた。

一方で、江戸時代の女性を演じる中村は「男役が来たらどうしようと意味不明のことを考えていました。長年、女形をやっているので不安でしたね」と苦笑い。現代劇にも挑戦するが「歌舞伎もストレートプレイも根っこは一緒」と信念をのぞかせ、「父親(中村勘三郎)がよく言っていた『型があって破るから型破り。型がなかったら、型無し』ということを肝に銘じて、この稽古で突き破れるように、いろんなことを試して守りにならないようセッションしていきたい」と意気込みを語った。

またルボーは、「作品の発端となったのは、幸運にも中村勘三郎さんと出会えたことです。当初とは異なる形になりましたが、作品には勘三郎さんのオリジナルの思いが詰まっています」と経緯を説明。そして、近松作品への新たなアプローチにあたり「物語の核となるのは、近松が描いた過去の登場人物を通して、現代の日本と過去の日本が手をつなぐことです」と話すと、これを受けた中村は「私の父親の遺志を引き継げましたこと、大変うれしく思っております」とほほ笑んでいた。

夫と子どもがありながら売春婦になったハルが、売春宿に足しげく通う妻子持ちの男・ジロウと命がけの恋に落ちる姿を、現代と江戸時代を交錯させながら描いた。「ETERNAL CHIKAMATSU」は、2月29日~3月6日に大阪の梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ、3月10~27日に東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーンで上演される。チケット販売の時期、価格など詳細は公式HP(http://www.umegei.com/schedule/514/)に掲載中。

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