「HEROES」名物キャラ・ヒロは第1期で死ぬはずだった!?マシ・オカが明かす
2015年11月4日 19:00
[映画.com ニュース] 動画配信サービス「Hulu」で新シリーズ「HEROES Reborn ヒーローズ・リボーン」が配信中の大ヒットドラマ「HEROES ヒーローズ」の出演者、マシ・オカがインタビューに応じた。
特殊能力に目覚めた人々を待ち受ける過酷な運命を、壮大なスケールで描く本シリーズ。オカは、時空間を操るサラリーマン、ヒロ・ナカムラを演じているが、決めゼリフである「ヤッター」には意外な誕生秘話があったという。
「初期の台本には(『ヤッター』ではなく)『ボンサイ』って書いてあったんです。脚本家さんは『バンザイ』って言いたかったらしい。アメリカでは、脚本家の書く言葉は神のような存在なので、(セリフを)替えることはご法度なんですね。でも、オーディションのときに『ヤッター!』ってやってみたんです。(役を無事つかみ)撮影のときに替えてくれると思っていたら、そのまま『ボンサイ』だった(笑)。だから、セットで思い切りアドリブで『ヤッター』に替えたんです」。紆余曲折を経て定着した「ヤッター」だが、オカによれば「HEROES Reborn ヒーローズ・リボーン」では「ちょっとサプライズ感もある」使われ方をする模様だ。
長年演じてきたヒロ役を「僕の童心と探究心と楽観さとオタク気質を強調したもの」ととらえるオカは、続けて「ティム・クリング氏が書いた脚本には、(元々)ヒロの存在はなかった」と赤裸々に語る。「(クリングの)奥さんが、『特殊能力を持っている人は皆暗くて絶望的な人ばかりじゃないか。もうちょっと楽しんで、楽観的なキャラクターがいてもいいじゃないか』と(提案したことで生まれた)。実は、ヒロも最初は(第1シーズンの)第7話で死ぬはずだったんですよ。でも人気が出て、定着したんです」。
新シリーズの「HEROES Reborn ヒーローズ・リボーン」では、ヒロだけでなく新進女優・祐真キキ扮する日本人女性・ミコも登場するなど、日本人の活躍が目立つ。ハリウッド版「デスノート」のプロデューサーを務めるなど、製作業にも積極的なオカは「いつか日本人だけの時代劇を作ってほしい。『水戸黄門』みたいなものはアメリカでもはやるはず」と熱く語った。
「HEROES Reborn ヒーローズ・リボーン」は、能力者であふれる世界が舞台。特殊能力を持つ者と持たざる者による平和サミットの会場で、大規模な爆発テロが発生。新たなキャラクターに加え、旧シリーズのヒーローも登場し、テロ事件の犯人を巡るストーリーが展開する。10月20日から「Hulu」で独占配信中。全13話で、毎週火曜日に1話ずつ配信される。