仲代達矢、名作「ハチ公物語」の撮影秘話明かす「動物はあまり好きじゃなかった」
2015年10月16日 04:00

[映画.com ニュース] 渋谷の駅前で主人の帰りを待ち続けた忠犬ハチの実話を基にした映画「ハチ公物語」(1987)が10月15日、京都で開催中の京都国際映画祭で上映され、主演の仲代達矢がよしもと祇園花月での舞台挨拶に出席。当時の撮影秘話を惜しげもなく披露し、客席を大いに喜ばせた。
原作・脚本は「映画女優」の新藤兼人、監督は「旅路 村でいちばんの首吊りの木」の神山征二郎、撮影は「きみが輝くとき」の姫田真佐久が担当した本作。オファー当時の様子を聞かれた仲代は、「当時はまだ売れておりまして、台本が3冊か4冊来て、その中で『これをやりたい』という、傲慢な、ぜい沢な映画出演を続けておりました」と振り返る。そして「実は動物はあまり好きじゃなかったんです」と苦笑いを浮かべたが、「新藤兼人さんと神山監督がとても素晴らしかったので、ぜひやらせて頂こうと決めました」と経緯を明かした。
また、“助演男優”ともいえる秋田犬ハチ公との共演については、「ひざをぽんぽんと叩くと、綱を引かないでもついてくる。そうなるまで、約20日間訓練しました」と告白。訓練風景を聞かれると「初めは全然言うことを聞かないんです。そうしたら犬の先生が、『四つんばいになってください。それで一緒に遊んでいると、だんだんなついてきますよ』と。20日間泥だらけになって、ハチ公と遊んで、やっと慣れてきました」と嬉々として語り、「立ち上がっても横についてきたときは、嬉しかったですね。それでかわいくなりました」とほほ笑んだ。
本作は、同年の邦画配給収入ランキングで第1位に輝き、2007年にはリチャード・ギア主演で米ハリウッドがリメイク。仲代は「私の娘は、当時クラスであまり人気がなかったんですが、『お父さんの映画見たよ』ということで、人気が出ました」と明かし、「30年前の映画ですから、仲代達矢もずいぶん若かったんだなあと思います。40年くらい続く演劇塾(無名塾)をやっていますが、若い連中が昔の映画を見ると『あれ、仲代さんですか!? あんな若い時があったんですか』と。失礼な!」と笑い飛ばし、場内を沸かせていた。
一方で、現代の俳優たちに対する苦言も。かつてはラッシュ映像でしか演技の出来栄えを確認できなかったが、「今の俳優は、ワンカット終わって『ちょっと見せて』と言って(その場で)小さいモニターを見て、『もう一度撮らせて』というのは、昔の俳優にはありえなかった。すべて監督に任せるんです」。技術の進歩を称賛しながらも、「便利でいいかもしれませんが、質の問題でどうなのかなとは思います」と見解を述べていた。
京都国際映画祭2015は、10月18日まで開催。
フォトギャラリー
関連ニュース
史上初対談が実現! 「Love Letter」岩井俊二監督×「東京日和」竹中直人監督、お互いの作品や中山美穂さんの思い出を語る
2025年12月1日 10:00
映画.com注目特集をチェック
感情ぐっちゃぐちゃになる超オススメ作!
【イカれた映画を紹介するぜ】些細なことで人生詰んだ…どうにかなるほどの強刺激
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
映画ラストマン FIRST LOVE
「ドラマの映画化か~」と何気なくつぶやいたら後輩から激ギレされた話「これ超面白いですから!!」
提供:松竹
年末年始は爆発・秒殺・脱獄・名作!!
【全部無料の神企画】今年もやるぞ!ストレス爆散!!劇的チェンジ!! 1年の疲れを吹き飛ばそう!!
提供:BS12
こんなに面白かったのか――!!
【シリーズ完全初見で最新作を観たら…】「早く教えてほしかった…」「歴史を変える傑作」「号泣」
提供:ディズニー
映画を500円で観よう
【2000円が500円に】知らないとめっっっっっっっちゃ損 絶対に読んでから観に行って!
提供:KDDI
今年最大級に切なく、驚き、涙が流れた――
双子の弟が亡くなった。僕は、弟の恋人のために“弟のフリ”をした。
提供:アスミック・エース
ズートピア2
【最速レビュー】「前作こえた面白さ」「ご褒美みたいな映画」「最高の続編」「全員みて」
提供:ディズニー