ジャック・オーディアール監督初の英語作品は西部劇「シスターズ・ブラザーズ」
2015年9月8日 15:40
[映画.com ニュース] 最新作「Dheepan(原題)」が2015年・第68回カンヌ映画祭のパルムドールに輝いたフランスの名匠ジャック・オーディアール監督が、ウェスタン小説「シスターズ・ブラザーズ」の映画化で初めて英語劇のメガホンをとることがわかった。
米ハリウッド・レポーター誌によれば、「Dheepan」のプロモーションのためフランスのラジオ局RTLの番組に出演したオーディアール監督は、次回作として同プロジェクトに取り組むと発表したという。「シカゴ」でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた名バイプレーヤーのジョン・C・ライリーの製作会社が小説の映画化権を有しており、ライリー自身の出演も決まっているようだ。
カナダ人作家パトリック・デウィットが2011年に発表した原作小説は、ゴールドラッシュに沸くアメリカ西海岸を舞台に、悪名高き殺し屋シスターズ兄弟――粗野で冷血漢な兄チャーリーと、普段は優しいがキレると危ない弟イーライが、ある山師を消しにカリフォルニアへ向かう旅路を描いたもの。カナダで最も権威ある文学賞とされる総督文学賞などを受賞し、英ブッカー賞の最終候補にも残った。邦訳は2013年に東京創元社から出版されている。