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佐々木蔵之介、主演舞台「マクベス」をアピール「1人20役、やります!」

2015年7月13日 14:50

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佐々木蔵之介とアンドリュー・ゴールドバーグ
佐々木蔵之介とアンドリュー・ゴールドバーグ

[映画.com ニュース] 俳優・佐々木蔵之介が初挑戦したひとり舞台「マクベス」の初日直前会見が7月13日、東京・渋谷のパルコ劇場で行われた。制作発表会見時には「心配と不安しかない」と弱気だった佐々木だが、この日は「いよいよお客さんの前でできることが、すごく嬉しい」と感慨深げ。そして、「1人20役、やります! 初めて見た人でも、50回見た人でも面白い『マクベス』です。100分間やり通します。ぜひ、劇場で僕の姿を目撃しに来てください」とアピールに努めていた。

ウィリアム・シェイクスピアの4大悲劇のひとつである「マクベス」を翻案した演劇作品。精神病棟の患者に「マクベス」の登場人物が次々ととりついていく筋書きで、佐々木は100分間の上演中、ひとりで20人分の演技をこなしていく。

壇上には、演出を手がけたアンドリュー・ゴールドバーグも登場。佐々木は稽古に入る前の日々を振り返り、「100分間のセリフを、稽古が始まる前にある程度入れておこうと思ったんですが、それを見てくれる人も、返してくれる人も何もいない。すごく孤独でした」と吐露した。それでも、「6月1日にアンドリューと稽古に入り、スコットランドからセットが入ってきて、音響が入ってきました。そこからはもうひとりじゃないし、一緒に作れている感じでした」とほほ笑み、「むしろ、こんなに穏やかに初日を迎えるというのが、今まで舞台をやっていてもそうそうないです」と充実の面持ちで語っていた。

また本作の上演にあわせ、佐々木が原作の舞台であるスコットランドを訪問し、マクベスの足跡を追ったフォトブックが発売。同国の感想を「自然がすごかったですね。冷たい風が吹いてきて、1日の間に四季がコロコロ変わる感じで、シェイクスピアが大地や自然に向かって叫んでいるのはこれか、と間近に感じられました」と嬉々として話したが、一方で書籍については「47歳のおっさんが『初めての写真集』と言われるのが嫌だったので、かたくなに『フォトブック』と言っています。水着になるわけでも、笑顔を作っているわけでも何でもないんですよ。それで勘弁してください(笑)」と苦笑を浮かべていた。

マクベス」は、8月2日までパルコ劇場で上演。その後、名古屋・豊橋、大阪、神奈川・横浜、福岡・北九州でも上演される。また、フォトブック「『動く森』-スコットランド『マクベス』紀行-」は、2500円(税抜き)で発売中。

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