玉木宏、天才探偵・御手洗潔に 島田荘司の人気シリーズ初映画化「星籠の海」16年公開
2015年5月2日 05:00

[映画.com ニュース] 本格ミステリー作家・島田荘司氏の「星籠(せいろ)の海」が、玉木宏の主演で「星籠(せいろ)の海 探偵ミタライの事件簿」として映画化されることがわかった。原作は累計330万部を突破している「天才探偵・御手洗潔シリーズ」の最新作で、同シリーズの映画化は初めて。今年3月に放送されたドラマ「天才探偵ミタライ」でも主人公の御手洗潔を演じた玉木が、再び同役に挑む。
「探偵・御手洗潔シリーズ」は、「新本格ミステリー小説」というジャンルを開拓し、後続のミステリー作家たちに多くの影響を与え続けている島田氏が、81年に発表したデビュー作「占星術殺人事件」で初登場させた御手洗潔を主人公とする人気シリーズ。「和製シャーロック・ホームズ」と称される御手洗が登場する作品は中短編あわせて49を数え、34年間にわたり愛され続けている。映画化される「星籠の海」は、島田氏が「天才探偵・御手洗潔が国内の事件を解決する最後の作品」と宣言しているシリーズの集大成ともいえる作品で、島田氏が初めて故郷である広島県・福山市を舞台にして描いた。
同シリーズの映像化は、今年3月にフジテレビ系列で放送されたドラマ「天才探偵ミタライ 難事件ファイル『傘を折る女』」で初めて実現。映画は今作が初だが、5年前から企画は動いていた。上下巻866ページの原作の面白さを損なうことなく、御手洗の魅力も余すことなく伝えるため、島田氏が考案した新たな構想の下、大胆な脚本化を断行。御手洗潔をはじめて知る観客たちにも、その存在感を感じさせる物語になっているといい、映画オリジナルの女性キャラクターも登場して御手洗とともに難事件に挑んでいく。
島田氏はこれまで、「レベルを越えた天才ぶりゆえに、そのキャラクターを演じることの出来る俳優など存在しない」と語り、同シリーズの映像化を拒み続けてきた。そんな島田氏が「彼であるならば」と望んだのが玉木で、前述のドラマ「天才探偵ミタライ」についても、島田氏は「期待以上の御手洗で、原作者として大変うれしく思います」と絶賛している。
映像化実現に大きな存在となった玉木は、「御手洗シリーズ最新作のスケールの大きさが、福山ロケなどで表現できたら、すごく見応えのある映画になると思っています。難しいのは、膨大なセリフと戦わなくてはいけないことです。でも、登場人物の中でたった一人、事件を解決していくキャラクターなので、すごく心地良いです。楽しみながら演じています」とコメントを寄せている。
玉木のほか、石田ひかり、小倉久寛、要潤、谷村美月、吉田栄作ら実力派の豪華俳優陣が共演。「相棒」シリーズの和泉聖治監督がメガホンをとる。4月25日にクランクイン。物語の舞台となる広島県福山市の全面バックアップを得て、同所で撮影が行われる。公開は2016年予定。
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