全編手話でカンヌに衝撃を与えたウクライナ映画「ザ・トライブ」予告編

2015年3月6日 07:00


「ザ・トライブ」の一場面
「ザ・トライブ」の一場面

[映画.com ニュース] キャストに一般のろうあ者を起用し、全編字幕無しで製作されたウクライナ映画「ザ・トライブ」の予告編が公開された。これまでにない手法を用いた本作は、カンヌ映画祭批評家週間でプレミア上映され、グランプリなど3つの賞を受賞。その後世界の映画祭に衝撃を与え、数多くの賞を受賞している。

ウクライナの新鋭ミロスラブ・スラボシュピツキー監督の長編デビュー作。主人公のセルゲイを演じるグリゴリー・フェセンコをはじめ、出演者全員がオーディションで選ばれた。

セルゲイはろうあ者のための寄宿学校に入学するが、そこは犯罪や売春などを行う悪の組織=族(トライブ)によるヒエラルキーが形成されており、セルゲイは入学早々洗礼を受ける。セルゲイも犯罪に加担していくうちに、組織の中でより高いポジションを得ていくが、族のリーダーの人のひとりで売春をするアナをしてしまい、組織の暗黙のルールを破っていく。

予告編は、物語の舞台となる寄宿学校の入学式からスタート。人々は手話のみで会話し、聞こえるのは物音のみだ。族同士による激しい暴力やアナに執着するセルゲイの姿が映し出され、観客は劇中で繰り広げられる「」と「憎しみ」を視覚と想像力で感じとることができる。

ザ・トライブ」は4月18日からユーロスペース、新宿カリテほか全国順次公開。

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