渋谷すばる、クロマニヨンズ＆宮沢りえからのメッセージに大興奮「泣きそう」

［映画.com ニュース］「関ジャニ∞」の渋谷すばるが映画単独初主演を飾った「味園ユニバース」の完成披露試写会が1月15日、都内で行われ、渋谷をはじめ共演の二階堂ふみ、山下敦弘監督が舞台挨拶に立った。

圧倒的な歌声を持つ記憶喪失の男が、「赤犬」というバンドのボーカルに迎えられたことをきっかけに、閉ざされた過去の記憶が明らかになっていく姿を描いたオリジナル作品。全編大阪ロケを敢行しており、大阪出身の渋谷は「リラックスして純粋に楽しめたという印象です」と凱旋を喜んだ。

また、渋谷と二階堂は、撮影中ほとんど会話をしなかったと告白。それでも、2人には言葉を超えた連帯感があったようで、「『よーい、スタート』となってからの関係でしかなかったんですけど、その距離感がすごく良かった」（渋谷）、「『よーい、スタート』と『ストップ』という声の一定の時間内でものすごく近づけるのは、映画の時間だなと感じることができた。私も心地よかったです」（二階堂）と自然体で演じられたことを振り返った。

壇上では本作を鑑賞した著名人のメッセージが発表され、渋谷はなかでもロックバンド「ザ・クロマニヨンズ」の甲本ヒロトと真島昌利が名を連ねていることに「見たんですか!?　やっば！」と大興奮だ。渋谷は、甲本からの「すばる、愛してるぜ」の言葉に「ちょっと泣きそうです」。さらに、女優・宮沢りえからも「失った過去。失いたい過去を破壊する主人公の歌声を自分の心に、響かせて、明日を創造してしまう」と絶賛のコメントが寄せられ、山下監督は「感無量です」と身を震わせていた。

本作は、1月21日（現地時間）からオランダで開催される第44回ロッテルダム国際映画祭のスペクトラム部門に出品されることが決定している。渡蘭予定の渋谷が「わかりやすく伝えるために、がっつりライブしてこようかなと。思いっきりやってきます！」と意気込むと、会場を温かい応援の拍手が包み込んだ。

「味園ユニバース」は、2月14日から公開。