小出恵介、初の本格時代劇に奮闘中 原作者からハードル高いエールに苦笑い
2014年6月2日 18:26

[映画.com ニュース]俳優・小出恵介と女優・貫地谷しほりが主演するNHK木曜時代劇「吉原裏同心」(6月26日スタート、毎週木曜午後8時)の第1話が完成。6月2日、東京・渋谷区の同局で完成試写が行われ、小出、貫地谷と共演の野々すみ花、山内圭哉、近藤正臣が会見した。
原作の同名時代小説の作者・佐伯泰英氏も「第1話を見てスタッフ、出演者と雰囲気を共有したい」と急きょ出席。「時代劇も時代小説も、社会の中で受け入れられにくい状況下、スターも出てこないご時世に、今までやったことのない小出くんを抜てきするという、プロデューサーが大きな冒険をした。大きく化けてくれれば成功だし、次の時代に継承してほしい」と期待を込めてエールを送った。
時代劇の経験はあるものの、本格初挑戦となる小出は「非常に四苦八苦しながらやっていますが、素敵な役、素敵なチームの方々と出会えた」と充実した表情。全12話で撮影自体は佳境に入っているが、「いっぱいいっぱいで余裕はありません。でも、おおむね順調にいっていますし、1話はまだまだですが12話で完結させたい、ゆっくり見守ってください」と長期的構想で意欲を語った。
演じる神守幹二郎は薩摩示現流の使い手という剣客の設定のため、殺陣の特訓も積んだが「殺陣は毎回あって、それがだんだん増えて倒す相手も増えてきている。怖いなという感じ」と苦笑い。近藤から「プレッシャーだな」とけしかけられても、「近藤さんからは“時代劇は大きなウソをつけ”と言われ、感覚では分かるけれどいまだ分かっていない。とにかくいろいろ考えず一生懸命やっています」と精いっぱい虚勢を張っていた。
そんな小出の姿に、年上女房・汀女役の貫地谷は「実際は私が(2歳)年下なんですよねえ」と笑顔。それでも、小出が身振りを交えて殺陣の説明をする際にはそっとマイクを差し出し、「小出さんが現場で変な動きをしていて、自然にかわいいなって思えています」と内助の功を発揮していた。
「吉原裏同心」は、豊後岡藩の下級武士・幹二郎が、夫から暴力を受ける幼なじみの汀女を救い出し江戸へ。剣の腕を見込まれ吉原の自警組織の同心として、遊女をはじめ周囲の人々とともに成長していく姿を描く。
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