日本未公開作含む5作品を紹介　マルコ・ベロッキオ特集上映開催

［映画.com ニュース］ベルナルド・ベルトルッチと共に、現代イタリア映画をけん引してきたマルコ・ベロッキオ監督の日本未公開作含む5作品を一挙上映する企画「ポケットの中の握り拳　マルコ・ベロッキオ特集」が、7月5日からシアター・イメージフォーラムで開催される。

1965年、若者の破滅的な暴力を描いた「ポケットの中の握り拳」で監督デビューを果たしたベロッキオ監督は、その後も社会に問題を投げかける作品を発表し、イタリアのみならず世界中の映画人から注目を集めてきた。今回の特集では、日本では知る人ぞ知る傑作「ポケットの中の握り拳」の30年ぶりのスクリーン上映をはじめ、マルチェロ・マストロヤンニ主演、アストル・ピアソラが音楽を担当した本邦初公開作「エンリコ四世」（84）、そして近作「蝶の夢」（94） 、「愛の勝利を ムッソリーニを愛した女」（2009）「眠れる美女」（12）の5本を上映する。

このほど公開された予告編では、ピエル・パオロ・パゾリーニ監督がベロッキオに捧げたメッセージに続き、5作品から抜粋した名シーンを紹介。哀愁漂うバンドネオンの音色が、名匠がこれまで描いてきたイタリア社会の光と影、深遠な人間ドラマを彩っている。

「ポケットの中の握り拳　マルコ・ベロッキオ特集」は7月5日からシアター・イメージフォーラムで期間限定開催。