井上真央、故やなせたかしさんの思いを引き継ぐ「故郷を考えるきっかけに」
2014年5月20日 13:40
[映画.com ニュース] 女優の井上真央が5月20日、アニメ声優に初挑戦した「アンパンマン」の劇場版第26作「それいけ!アンパンマン りんごぼうやとみんなの願い」の制作会見に出席。昨年死去した原作者のやなせたかしさん自ら原作を手がける劇場版は本作が最後となり、井上は「いつかはチャレンジしたいなと思っていたけれど、やなせ先生の復興3部作の最後を飾る作品なのでプレッシャーはあった」と打ち明け、「本当はお会いしたかったけれど、先生の残されたメッセージに関わることができてうれしい」と思いを受け継いだ。
りんごぼうや(井上)の故郷・美しい島アップルランドのりんごが何者かによって毒リンゴにされてしまい、ヒーローにあこがれるりんごぼうやが、アンパンマンと一緒に島を元通りにするための大冒険に出る。
どんな困難にも希望を捨てないアンパンマンを見て、「真のヒーローとは何か」を学んでいくりんごぼうやだが、井上自身も「子どもの頃からヒーローといったらアンパンマン。大人になって、やなせ先生の哲学やヒーロー像に感動した」と感慨もひとしお。そして、「ヒーローにあこがれる男の子の役なので、お腹に力を入れて少年ぽさを意識。飛ばされたりぶつかったりする時の声や、『もうちょっと“しなしな”』『“しなしな”の中にも強さを』など、ふだん聞かないような指示はとても難しかった」と振り返った。
そんな井上の好きなキャラクターは、「カレーパンマン。私が好きにならなかったら誰も好きにならないんじゃないかと思った(笑)」と明かすと、同席したアンパンマンとバイキンマンは大きく落胆。井上は、「ごめんね。だって悪いことばっかりするから」とすねるバイキンマンを優しくなだめていた。
そして、“故郷の再建”がテーマとなっている本作に「私もシンプルなメッセージに感動した。日本中の子どもたちが自分の故郷を考えるきっかけになったらうれしい。本当のヒーローって、強い人って何だろうと、大人の方も楽しめると思う」と語った。
「それいけ!アンパンマン りんごぼうやとみんなの願い」は、7月5日から全国で公開。