子宮頸がん啓発を 安田美沙子主演「いのちのコール」女子高生無料上映実施
2014年5月4日 11:30
[映画.com ニュース] 安田美沙子主演作「いのちのコール ミセスインガを知っていますか」が、6月7日に劇場公開されることが決定。東京・シネスイッチ銀座では、子宮頸(けい)がんを患い、本作を企画した故渡邉眞弓さんの思いを受け継ぐ形で、女子高校生無料上映を実施することがわかった。
子宮頸がんは、感染初期に自覚症状がなく進行してしまうため、早期発見することが重要となる。また、病気の症状に加え、誤った情報からくる偏見に悩む患者が多い。近年、20~30代女性の罹患率が増加していることを受け、自身も闘病生活を送っていた渡邉さんは「検診に行くことへの意識を高めたい」と企画を始動させた。
シネスイッチ銀座は、作品の完成を待たず2012年4月に他界した渡邉さんら製作サイドの思いに賛同し、無料上映に踏み切った。編成担当の吉澤周子氏は、「子宮頸がんは今多くの女性にとって最も気になる病気であり、真剣に考えなくてはならない」と問題を投げかけ、「まずは『検診を受ける』という第一歩を踏み出してほしい、そして病気に対して正しい知識を持って、偏見に惑わされないでほしい」と若い世代に訴えかける。同館の上映期間中、劇場窓口で学生証もしくは生徒手帳を提示すると無料で鑑賞できる。
「いのちのコール ミセスインガを知っていますか」は、若手監督・蛯原やすゆきがメガホンをとり、安田のほか室井滋、山口賢貴らが出演。子宮頸がんのため子宮と卵巣の摘出手術を受けた女性たまきが、周囲との間に生まれた溝に苦しみ、愛聴していたラジオ番組に自殺をほのめかす電話をかける。6月7日から全国で公開。
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