竹富聖花、マーチングバンドのリーダー役に「運命を感じた」
2014年3月30日 06:00

[映画.com ニュース] 吹奏楽に情熱を燃やす若者たちの姿を描いた映画「MARCHING 明日へ」の完成披露試写会が3月29日、神奈川・横浜の関内ホールで行われ、主演の竹富聖花と桜田通、石田法嗣、小林涼子、西郷輝彦、中田新一監督らが舞台挨拶に立った。
本作に全面協力・出演している「YOKOHAMA ROBINS」の圧巻のマーチングパフォーマンスで開式。「演奏がすご過ぎて圧倒されちゃった」と緊張気味の竹富は、全国大会優勝を目指す“ヨコハマ・ジーベック”の隊長マリ役を演じ、「小学生の時にマーチングバンドでトランペットをやっていたので、運命を感じた。だけどいざ練習してみると、歩き方のフォームなどが本格的で難しかった」と全力投球で役に挑んだ。
桜田は、「ドラムメジャーという指揮者で、夢に向かって突き進む青年を演じた。ROBINSさんが入るとものすごい迫力で現場が引き締まり、僕自身も圧倒された。震災から時間は経っているけれど、僕らの思いが届くような作品になっていると思う」と胸を張った。
マリの父親役の西郷は、「年齢的に非常に孤立していた(笑)」と冗談めかしながら、「マーチングバンドの演奏を生で拝見して衝撃を受けた。若い俳優たちも短期間によく頑張った」と若手キャスト陣をいたわった。長年の歳月をかけて本作を完成させた中田監督は、「やっと実現するかもと思った時に3.11が起きた。それで本を書き変え、5年目にしてできた映画。音楽の力が人に伝わる姿をうまく描ければと思った」と万感の面持ちだった。
最後に竹富は、「被災地に初めて行ったけれど、現地の人は元気で温かい気持ちになった。だけど仮設住宅に住んでいる人はまだいっぱいいるし、まだまだ皆さんの力が必要」と客席に応援を呼びかけた。
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