「オール・イズ・ロスト」のリアルな描写に登山家・栗城史多氏も感嘆

2014年3月6日 19:20

ヒマラヤへの復帰を目指し、 凍傷の治療を続けている栗城氏
ヒマラヤへの復帰を目指し、 凍傷の治療を続けている栗城氏

[映画.com ニュース] 広大な海に取り残されたひとりの男を名優ロバート・レッドフォードが熱演するヒューマンドラマ「オール・イズ・ロスト 最後の手紙」の公開を記念し3月5日、東京・代官山蔦屋書店で登山家・栗城史多氏によるトークイベントが開催された。

同作を鑑賞した栗城氏は、登場人物がひとりきりであり、ほとんどセリフがないという構成を「すごい」と絶賛。「そこが本当にリアルでした。自分だったらどうしようかと考えながら見ていました」と明かし、「主演のロバート・レッドフォードは76歳(撮影時)で、年齢的にもすごいチャンレンジの作品。そこもすごいなと感じました」と感想を語った。

オール・イズ・ロスト 最後の手紙」は、インド洋上を自家用ヨットで航海していたひとりの男が、沖を漂うコンテナに激突したことをきっかけに決死のサバイバルに挑むことになり、すべてを失った果てに大切な者の存在と生きる希望に気づく姿を描く。

6大陸の最高峰登頂や8000メートル峰3座の単独・無酸素登頂経験を持ち、同作の主人公にも重なる大自然との孤独な戦いを続けてきた栗城氏は、「リアルな事故っていうのは、いきなりドカンと派手に起きるんじゃなくて、前兆があるんだなと思います」と、劇中の事故のリアルさを指摘。「僕も以前、山で30メートル滑落した事があるんですが、その時も、いきなりドカンと落ちたんじゃなくて前兆がありました」と語り、「体験者として“無理をしない”という事を自然から学びました。皆さんも、山や海では、何か前兆があったら無理をしないで止めてくださいね(笑)」とアドバイスを送った。

また、アカデミー賞音響編集賞にノミネートされていた音響面にも触れ、「ぜひ映画館で見て欲しい映画。僕も山で吹雪の様子などを撮るんですが、テレビだとあまり伝わらないなと感じていました。波の音や、水が(ヨットの中に)少しずつ入ってくる音がとてもリアルに感じられるはずです」とアピール。「僕は登山家なので海の経験はないですが、それでも非常に(自分と)近いところがあるなと自分を投影しながら見ることができました。人それぞれで感じ方が違うと思いますので、ぜひ色んな人に見てもらいたいですね」との言葉に、来場した観客は熱心に耳を傾けていた。

オール・イズ・ロスト 最後の手紙」は、3月14日から全国で公開。

(映画.com速報)

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