村上龍監督第4作「トパーズ」が23年ぶりにリバイバル上映
2014年1月17日 08:15

[映画.com ニュース]芥川賞作家の村上龍氏が自らの著作を映画化した監督第4作「トパーズ」(1992)が、23年ぶりに35ミリニュープリント版でリバイバル上映される。
情報、金、過剰な快楽といった欲望にあふれかえるバブル期の東京の中で、自らの存在意義や新しい価値を求めてさまようコールガールの女性アイの姿を描いたエロティックロマンス。高級SMクラブでコールガールとして働くアイは、占い師の助言に従いトパーズの指輪を買う。毎夜さまざまな男たちの間をさまようアイは、ある日、美しく誇り高いSM嬢のサキと出会う。
オーディションで抜てきされた二階堂ミホが主演を務め、写真家の加納典明、小説家の島田雅彦、現代美術家の草間彌生、歌手の三上寛ら異色のキャストが顔をそろえる。音楽は坂本龍一が担当した。
村上氏は今回のリバイバル上映にあたり、「わたしは今でも、気分が落ち込だときなどに、あるシーンを見ることがある。女王様サキが、主人公のSM嬢アイを豪壮な自宅に招待し、料理やワイン、それにさまざまなドラッグを振るまったあと、バイブレーターをマイク代わりに持ち、『恋のバカンス』を歌いながら踊る、というシーンだ。『恋のバカンス』は60年代を代表する歌謡曲の傑作であり、天野小夜子演じるサキの演技とダンスは、 いろいろな意味で、80年代末の日本社会の爛熟と頽廃を象徴している。高度成長まっただ中の60年代、一直線にバブルに向かう80年代末、その組み合わせは、『決して戻ってこないもの』『絶対に取り戻すことができないもの』の存在を、甘美な感傷として、わたしに思い起こさせるのである」とコメントを寄せている。
「トパーズ」は2月1日から新宿K'sシネマほか全国順次上映。
(C)2014JVD/Ryu Murakami Office
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

宝島
【あまりにも早すぎる超最速レビュー】すさまじい映画だった――全身で感じる、圧倒的熱量の体験。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

映画「F1(R) エフワン」
【「トップガン マーヴェリック」を観た人類におくる】あの“胸アツ”を更新する限界突破の超注目作
提供:ワーナー・ブラザース映画

フロントライン
【感情、爆発。】日本を代表する超豪華キャスト。命を救う壮絶な現場。極限の人間ドラマ。魂の渾身作。
提供:ワーナー・ブラザース映画

試写会で絶賛続々
「愛しくて涙が止まらない」…笑って泣いて前を向く、最高のエール贈る極上作【1人でも多くの人へ】
提供:KDDI

ネタバレ厳禁映画の“絶品”登場!
【超・超・超・超・異色展開】このカオス、このサプライズの波状攻撃…あまりにも好きすぎた
提供:バンダイナムコフィルムワークス

We Live in Time この時を生きて
【仕事にならないくらい泣いた…】人生の岐路で何度も観返したい、“一生大切にする”珠玉の1本
提供:キノフィルムズ

おばあちゃん版「ミッション インポッシブル」!?
【辛口批評サイト98%超高評価!】アクション映画好きに全力でオススメ!めちゃ良かった!!
提供:パルコ