秋元才加「マンゴーと赤い車椅子」で半身不随の女性役に挑戦「責任重大」
2013年12月2日 17:10

[映画.com ニュース] 元「AKB48」で女優の秋元才加が12月2日、東京・虎ノ門の金刀比羅宮で行われた主演映画「マンゴーと赤い車椅子」の製作発表会見に、共演のNAOTO(EXILE)、石井貴就、吉岡里帆、愛華みれ、仲倉重郎監督とともに出席。不慮の事故で半身不随になった女性を演じる秋元は、「健常者と障害者がともに共存していくことなど、色々なメッセージが含まれた映画になると思う。成功するように頑張ります!」と意気込みを語った。
「でもやっぱり歩きたい、直子の車椅子奮闘記」著者である滝野澤直子氏の企画協力により、自身も車椅子で生活する仲倉監督の実体験を交えた青春物語。思いがけない事故によって脊髄を損傷し、下半身の感覚を失った看護師・彩夏(秋元)が、同じ車椅子仲間たちとの交流を経て、次第に希望を見出し再生していく姿をパワフルに描く。
秋元は、「障害とどう向き合って、新しい生活を送っていくか。また、障害者がどういう思いで生きているのか、見ていただく方に何を感じていただけるか。責任重大だと思っている」と神妙な面持ち。NAOTOも車椅子の練習に励みながら、「ふだん感じられない車椅子の方の目線や、どういうところで苦労しているのかなど、知らなかったことをたくさん知ることができた。個性的で生き生きしている人物がたくさん出てくるので、見てくれた方が元気になれるような作品をつくれたら」と抱負を述べた。
現在高校生の石井は、初顔合わせとなったNAOTOに「いつもテレビで見ている方で緊張していたけれど、会った瞬間に『兄貴だ!』って思えるような雰囲気。すごく安心した」と憧れのまなざし。NAOTOも、「兄貴として頑張ります」と頼もしい表情を見せた。
オーディションで出演を勝ち取ったという吉岡は、「原作のあとがきの『私は障害を障害と受け取らない。個性として生きていく』という言葉が心に残り、どうしてもこの役をやりたいって思った。監督の『車椅子は足なんかじゃなくて体そのもの』という言葉も印象に残っている」と言葉を絞り出した。物語の舞台となる鹿児島・大隅半島出身の愛華は、「鹿児島というと薩摩半島がピックアップされがちだけれど、大隅半島は本当に何もない所で、生きるということを考えるには自然のパワーをもらえる最高のところ」と地元の魅力をアピールした。
15年前から車椅子生活を送っているという仲倉監督は、「私自身も若者たちに色々なことを教わった。映画の登場人物は、自分を励ましてくれた仲間たちとそっくり。若い仲間たちとの約束を果たせるなとうれしく思う」と感慨深げだった。「マンゴーと赤い車椅子」は、2014年秋に全国で公開予定。
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