小室哲哉が映画館で初ライブ、ジョブズ氏に捧ぐ名曲「Departures」
2013年10月29日 20:19
[映画.com ニュース]アップルの創設者であるスティーブ・ジョブズの半生を、没後初めて映画化した「スティーブ・ジョブズ」(アシュトン・カッチャー主演)のジャパンプレミアが10月29日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、初来日したジョシュア・マイケル・スターン監督が出席。また、ジョブズ氏の熱心なファンだというミュージシャンの小室哲哉が、ジョブズ氏に捧げるトリビュートライブを披露した。
小室が映画館でライブを行うのは初めて。iMac、Thunderbolt Displayといったアップル製品を接続したキーボードで、自身のユニット「globe」の名曲「departures」、米ロックバンド「イーグルス」の代表曲「Desperado(ならずもの)」の2曲をメドレーで演奏し、スターン監督は「音楽のエモーショナルな広がりを感じる」と感激しきりだった。
長年、アップル製品を使って楽曲製作を行ってきた小室は「ジョブズさんと僕の音楽人生は、切っても切れない縁がある」と最敬礼。そして、「ミュージック・インダストリー(音楽産業)の根底を覆し未来を作った、すごいレボリューションを起こした人物。頭に思い描いたことを、実現しようとする姿には共感する」と話していた。
スターン監督は「複雑な面をもった人物だったが、未来を見据えるという意味ではやはり天才。多くの革命を起こしたジョブズ氏の姿を、愛と敬意をもって映画化した」と誇らしげだ。小室が「ジョブズさんは確実にクリエーターであり、アーティスト」と話すと、「特に若い頃は自分のビジョンに対し、テクノロジーが追いついていない現実にフラストレーションを感じていたはず。そういう意味では、映画監督やミュージシャンと同じだと思う」と同意していた。
「スティーブ・ジョブズ」は、11月1日から全国で公開。