土屋太鳳、初主演映画公開に「頭真っ白!」
2013年10月19日 15:15
小手川ゆあの同名漫画を実写化。人間が分裂して生まれた“分身”が存在する世界を舞台に、心臓だけを奪われるという奇妙な殺人事件の秘密を描き出す。
初主演映画の晴れの公開とあって土屋は緊張気味。「主演ですが、私は出演者の中で一番、キャリアが少なくて……」と言った後「すいません、頭が真っ白になりました…(苦笑)」としばし沈黙。その後あわてて再びマイクを受け取り「それでも『アルカナ』の世界で生きられたのは、監督、中河内さんをはじめとする先輩方が助けてくださったからです。この劇場に入りきれないくらいのスタッフさんが関わっているので、エンドロールでそのみなさんの存在を噛みしめてください!」と語り、温かい拍手が送られた。土屋は、先日、大きな被害をもたらした台風26号の災害にも触れ「災害と戦っているみなさん、どうか(体を)お大事にしてください」と呼びかけた。
初主演にして一人2役という難しい課題に臨んだが「挑戦してみたいことでした」とニッコリ。「怖い映画は強くなくて、見ると引きずる…」とのことだが、今回の現場はアットホームな雰囲気だったようで「撮影は楽しかったです。大学受験と重なったり、別の作品もあって現場を行ったり来たりだったんですが、戻ってくるとみなさんが『おかえり』と迎えてくださって嬉しかったです」と振り返った。
普段、舞台を主戦場とする中河内だが、映画の初日は舞台の公演初日とは勝手が違うようで「映画はその時に(現場で)撮ったものが残るので怖いですね。厳しい意見をお待ちしています!」と語った。
“分身”がテーマとあって、この日は土屋は自分の分身と考える存在を発表したが、土屋が掲げたのは自身が「ネタ帳」と呼んでいるという手帳。「知っている言葉が少ないので、心に残る言葉などをまとめていて、もうひとつの脳のような存在です」と語る。実際、どんな言葉が書き留めてあるのか尋ねると手帳を開き「“ご飯をよく噛む”とか書いてありますね(笑)」と恥ずかしそうに明かした。
この日は原作者の小手川より、土屋と中河内をイメージした漫画のイラストが届けられ、2人は大感激。さらに本作が、世界三大ファンタスティック映画祭のひとつに数えられる「ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭」に出品されることも決定。土屋は「日本の文化としてたくさんの人に届けられたら」と期待を口にした。
「アルカナ」は公開中。
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