杏、「ごちそうさん」の収録で出た料理は「すべて食べています」と“食いしん坊”自慢
2013年9月2日 19:13

[映画.com ニュース]女優の杏が9月2日、主演するNHKの連続テレビ小説「ごちそうさん」の完成会見を、共演の豊嶋花、財前直見らとともに東京・渋谷区の同局で行った。
今月30日にスタートで、第1週(6話)の試写も行われたが、主人公・め以子の少女時代を描いているため、杏が登場するのは第1回の冒頭と第6回の最終カットのみ。子ども時代は子役の豊嶋が演じており、杏は「台本は頂いていたんですけれど、花ちゃんが頑張っていて、ここからまた始まっていくんだなと思った」と気持ちを新たにしていた。
大正時代が主な舞台で、東京の洋食店で育った食いしん坊のめ以子は、後に大阪生まれの悠太郎の下に嫁ぎ東西文化、食生活の違いに翻ろうされながらも奮闘していく。収録は大阪放送局のため東京生まれの杏も、「まず、着物の帯の巻き方が東西で逆だったのにビックリしました。食べ物では、白みそがこんなに甘いのかということに驚きました」と語った。
ドラマは食を通じた人間関係を軸に描かれており、「ぬか漬けの魅力をあらためて感じました。ご飯と最初に食べても、間でも、締めでも、いろんな味に変わってシンプルだけれど奥が深いんです」と笑顔。大阪でもさまざまなメニューを生み出していくことになるが、「大阪では食べることより食べさせることの方が多いので、そんなに苦労はありません。でも、カットがかかるたびに全部食べさせてもらっています」と満足げに振り返った。
既に収録を終えている豊嶋は、「私ももともと食いしん坊なので、め以子にピッタリだったと思います。ごちそうさんでした」と元気に挨拶。おいしかった料理を聞かれると「イチゴとオムライス」と恥ずかしそうに話し、周囲を和やかな空気で包んだ。
現在放送中でブームになっている「あまちゃん」の後を引き継ぐ形となるが、杏は「時代はさかのぼっていますが、ある意味、激動の物語をお見せできたら」と意欲。そして、「今の私たちが忘れかけているもの、その中で育まれていく人間関係が素敵で大事だというメッセージを受け取ってほしい。朝、おなかがすいた時に見て、『このメニュー、誰と食べようかな』と思ってもらえればうれしいですね。撮影、頑張ってまいります」と腕をぶしていた。
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