桐谷健太、NHKドラマ初主演で“男芸者”を演じる「自分にはない繊細さを感じた」
2013年3月21日 17:30

[映画.com ニュース] 岐阜県を舞台にしたBSプレミアムドラマ「父の花、咲く春 岐阜・長良川幇間(ほうかん)物語」の完成記者会見が3月21日、東京・渋谷のNHKで行われ、同局ドラマに初主演した桐谷健太と、ヒロインを演じる蓮佛美沙子が出席した。
幇間とは、宴席の「間を幇(たす)ける」男芸者のこと。かつては舞伎とともにお座敷には欠かせない存在だったが、現在は岐阜市にひとり、全国でも数人が活動しているだけになっている。桐谷はかつて幇間だった父親を探す旅に出る青年を演じ、自身もドラマの中で幇間の舞いを披露しており、「自分にはない繊細さを、幇間さんという存在から感じた」と述懐した。
父親を知らずに育った次郎(桐谷)は、入院中の母親から渡された一枚の写真を頼りに、伝説の幇間だったという父親・梅次を探すことに。たどり着いた芸妓舞妓が暮らす“置屋”には、美しい芸妓の梅花(蓮佛)や置屋の女将らが、悲しみを背負いながらも笑顔で暮らしていた。
親子愛を描く内容に、桐谷は「自分のおかんに対する思いや、親父への気持ちが素直に(演技に)出たんちゃうかなと思う。やりきった感もあり、今はとても透明な気持ち」と確かな手応え。「自分が次郎という役を作るだけじゃなく、次郎が自分を作ってくれた」としみじみ語った。一方、芸妓役に挑んだ蓮佛は「難しい役どころだったが、衣装やメイクで自然と気持ちが変わることに気づき、日本の文化の計算された美しさを改めて実感した」と振り返った。
「父の花、咲く春 岐阜・長良川幇間(ほうかん)物語」はBSプレミアムで、4月3日午後10時放送。
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