“伝説の写真家”アントン・コービンのドキュメンタリー、今春公開
2013年1月29日 18:00
[映画.com ニュース] 伝説のロック・フォトグラファー、アントン・コービンの姿を追ったドキュメンタリー「アントン・コービン 伝説のロック・フォトグラファーの光と影」が、今春に東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムで公開されることが決定した。
最も影響力のあるポートレート写真家のひとりとして活躍し、ロックバンド「U2」、デビッド・ボウイ、ビョークらを撮り続けてきたコービン。ポストロックバンド「ジョイ・ディヴィジョン」、音楽グループ「デペッシュ・モード」、マイルス・デイビスといったミュージシャンから、クリント・イーストウッド、キャメロン・ディアスらジャンルの壁を超えた著名人を写真に収めてきた。
写真家としての活動にとどまらず、ロックバンド「コールドプレイ」をはじめ、「ニルヴァーナ」「ザ・キラーズ」らのミュージックビデオを手がけたほか、アルバムのジャケットデザインやライブ演出を担当。2007年には、「ジョイ・ディヴィジョン」のイアン・カーティスの生涯を描いた映画「コントロール(2007)」で監督デビューを果たし、第60回カンヌ映画祭カメラ・ドール(特別表彰)を受賞。ジョージ・クルーニーが主演したサスペンス「ラスト・ターゲット」(10)でも、高い評価を得ている。
今作は、オランダ出身の女性監督クラーチェ・クイラインズがメガホンをとったドキュメンタリー。4年にわたりコービンに密着し、アーティストの世界観の構築に貢献し、愛されてきた写真家の素顔をとらえた。アーティストの撮影現場での様子だけでなく、コービンや家族のインタビューを通して、華やかな世界とは対照的にコービンが抱える孤独にもフォーカスする。
「アントン・コービン 伝説のロック・フォトグラファーの光と影」は、今春にシアター・イメージフォーラムで公開。