NYの大学教授、映画のヒットは物語次第だと研究結果を発表
2013年1月3日 22:00
[映画.com ニュース] ハリウッドの映画スタジオは、映画スターの人気に依存するのではなくコンセプト重視の作品にシフトしているが、ある経済学者が理にかなった方針であると発表した。
Deadlineによれば、ニューヨークにあるイェシーバー大学のS・エイブラハム・ラビド教授が執筆した新刊「The Economics of Creativity」(クリエイティビティの経済学)で、スター信仰は神話に過ぎず「スターは依然として雑誌の売り上げに貢献しているが、映画に関してはそうではない」ときっぱりと言い切った。
かつてスタジオは、ハリウッドのトップスターに2000万ドル以上の出演料を払っていたが、いまではごく一部のスターを除外して、軒並み出演料が削られている。同著によれば、これは経済的に正しい対応だという。
では、ヒット映画を生み出すためにはどうすればいいのか。ラビド教授が他の教授と共同で寄稿した「Journal Of Cultural Economics」によると、詳細なあらすじや映画脚本を獲得するよりも、「ハイ・コンセプト」の短いあらすじに大金を払ったほうがヒットの確立が高いという。
「ハイ・コンセプト」とは、現在はドリームワークス・アニメーションの最高経営責任者を務めるジェフリー・カッツェンバーグが、ウォルト・ディズニーの重役を務めているときに広めた映画用語で、映画の内容をひと言で表現できる分かりやすい企画を指す。実際、最近のハリウッド映画はほとんどがハイ・コンセプトであることから、この点でもスタジオの重役は経済学的に正しい選択をしているといえそうだ。
関連ニュース
第3回新潟国際アニメーション映画祭開幕! 押井守監督「イノセンス」で語るアニメーターの重要性、プロデューサーが明かす「攻殻機動隊」続編の可能性
2025年3月15日 20:30
アレクサンダー・ペイン監督作品の魅力を言葉で伝えるのは難しい ローコンセプトの新作は“2023年の個人的ベスト”【ハリウッドコラムvol.344】
2023年11月16日 07:00
映画.com注目特集をチェック
面白すぎてヤバい映画
【目が覚める超衝撃】世界中の観客が熱狂・発狂し、配給会社が争奪戦を繰り広げた“刺激作”
提供:松竹
この冬、絶対に観る映画はありますか?
【私はこれを絶対に観ますね!!】心の底から推す理由が、たんまりあります!
提供:ディズニー
人生にぶっ刺さる一本
すべての瞬間が魂に突き刺さり、打ち震えるほどの体験が待っている。
提供:ディズニー
日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化
【前代未聞の事件】そして鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI
なんだこの天才的な映画は!?
【物語がめちゃくちゃ面白そう――】非常識なまでの“興奮と感動”を堪能あれ
提供:ディズニー
てっぺんの向こうにあなたがいる
【世界が絶賛の日本映画、ついに公開】“胸に響く感動”に賞賛続々…きっとあなたの“大切な1本”になる
提供:キノフィルムズ