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沢村一樹、人気小説を初舞台化する「しゃばけ」で11年ぶり2度目の舞台出演

2012年11月10日 17:15

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11年ぶりに舞台に出演する沢村一樹
11年ぶりに舞台に出演する沢村一樹

[映画.com ニュース] 畠中恵氏のベストセラー小説「しゃばけ」が、2013年4月に初舞台化されることになり、俳優の沢村一樹が主演することが決定した。沢村が舞台に出演するのは、02年に上演された舞台「ゴーストニューヨークの幻」以来、約11年ぶり2度目となる。

原作は、第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞した、畠中氏のファンタジー時代小説。虚弱体質の若だんなと妖怪たちが怪事件に挑む姿を描く。02年にラジオドラマ化、07年にフジテレビ系でテレビドラマ化され話題となった。

江戸有数の薬種問屋の一太郎は、体が弱く外出もままならない。ある夜、人目を盗んで出かけるが、人殺しを目撃してしまう。やがて猟奇殺人事件が多発するようになり、一太郎は家族同然の妖怪たちと事件解決に乗り出す。

初の舞台化は、00年の舞台「焼肉ドラゴン」で第8回朝日舞台芸術賞グランプリ、第16回読売演劇大賞などに輝いた鄭義信が、脚本と演出を兼ねた。テレビドラマ「浅見光彦」シリーズや、NHKのバラエティ番組「サラリーマンNEO」などで幅広い役を演じてきた沢村が、主人公の若だんな・一太郎を演じる。

沢村は約11年ぶりの舞台に「僕に出来ることは、とにかく一所懸命に取り組むこと。ひとりでも多くの方を『日常』から『しゃばけの世界』へ引き込めるよう頑張ります! 赤坂アクトシアターというタイムマシンで、江戸の夜へと繰り出しましょう!」と意気込んだ。

鄭は「一見、おどろおどろしい世界を持つ『しゃばけ』ですが、ミステリーのおもしろさ、江戸の粋な情緒、そしてファンタジーとしての奇想天外さ」と原作の魅力を説明。そして、「『しゃばけ』に詰まったモザイクのような要素は、映像よりも舞台でしか再現できないのではないかと思いました。妖(あやかし)たちが舞台を所狭しと駆け回り、歌い、踊る……いわば、妖怪版『歌う狸御殿』。沢村さんとの共同作業でどんな『若だんな』が生まれるか、今から楽しみです」とアピールした。

舞台「しゃばけ」は、東京公演が13年4月20~29日に赤坂ACTシアター、大阪公演が5月7日~12日に新歌舞伎座で行われる。

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