山寺宏一、初の海外進出を前に野望明かす!
2012年8月21日 17:32
[映画.com ニュース] アジア各国での公開が決定し、ヨーロッパの映画祭に招待されるなど注目を集めるアニメ映画「放課後ミッドナイターズ」のチャリティ試写会が8月21日、都内で行われ、声優を務めた山寺宏一、田口浩正、雨蘭咲木子、竹清仁監督が舞台挨拶に立った。
取り壊しが決まった小学校で、理科室の人体模型キュンストレーキ(山寺)と骨格標本ゴス(田口)が、生き残りのために繰り広げる大作戦を描く。山寺は東日本大震災の被災地・塩釜市(宮城県)出身。これまでも復興支援に力を注いできたが、本作でも何かできないかと考え、収益金の一部を寄付するチャリティ試写会が実現した。
山寺はオファーが届いた当初、前代未聞のグロテスクな人体模型の主人公を見て「これはダメだろ! 僕は子ども番組もやっているし、これはひと皮むけ過ぎだろうと思って断ろうとしたけど、映像を見たら一発でファンになった」と明かす。小学生時代に戻れるなら、「僕は小学校の高学年から思春期が始まり、高校3年生まで女の子と全く話せなかったので、戻れるなら女の子と話したいし、できればスカートめくりがしたい!」と熱く語り、会場の笑いを誘った。
本作は日本に加え韓国、香港、台湾、シンガポールでの劇場公開がすでに決まっており、さらにエトランジェ映画祭(フランス)、シッチェス国際ファンタスティック映画祭(スペイン)などでの上映も決定。5年をかけて完成させた竹清監督は、シンガポールでの上映会に足を運んだといい「メチャクチャ盛り上がっていました!」と現地の興奮を伝えた。
上映は吹き替えではなく、オリジナルキャストの声による字幕上映となっており、山寺にとっては28年の声優生活の中で、主役を務めたオリジナル作品が国際映画祭で上映されるのは今回が初めて。「今朝の新聞に『世界の山ちゃんになる』と出ていてびっくりしました(笑)。メチャクチャうれしいです」と満面の笑みで心境を語った。
海外で話題になればハリウッドでの実写化の可能性もあると司会者にあおられると、山寺は「実写版はジム・キャリーに演じてもらってその吹き替えを僕がやりたい!」とハリウッドからの逆輸入の野望を激白。田口は「僕の役はアンガールズの気持ち悪い方(=田中卓志)にやってもらって、その声を僕がやります(笑)」と語り、爆笑させていた。
「放課後ミッドナイターズ」は8月25日から公開。