織田裕二“青島最後の日”語る　歴代スタッフ結集に涙は…

［映画.com ニュース］　スマートフォン向け放送局NOTTVで独占放送される「係長　青島俊作2　事件はまたまた取調室で起きている！」の完成記念試写会が8月3日、都内で行われ、主演の織田裕二をはじめ、共演する夏帆とメガホンをとった長瀬国博監督が出席した。9月公開の劇場版完結編「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」で“ラストダンス”を迎える織田は、「さみしい気持ちはありますが、同時に青島を育ててくれたファンの皆さんに絶対喜んでもらうんだという思いが強い」と胸中を告白。青島を演じた15年間を「本当に演じることができて良かった。ひと言でうまく言えないが、部活のようでもあった。もうこの“部活感”を味わえないのはさみしい」としみじみ振り返った。

2010年にドコモ動画で配信され、総ダウンロード数550万回をたたき出した「係長　青島俊作 THE MOBILE 事件は取調室で起きている！」の続編。スペシャルドラマ「踊る大捜査線 THE TV SPECIAL」（9月1日放送）の1カ月前、そして劇場版完結編（9月7日公開）の2カ月前を舞台に、織田演じる湾岸署刑事課強行犯係係長・青島俊作が、管内のなぎさ商店街で起きた振興会会長殴打事件の取り調べに臨む。

織田は、取調室という密室での会話劇に「逃げ場がないから怖いと思う反面、やりがいがある。これは挑戦状だし、すぐに火がつきましたね」。劇場版完結編、スペシャルテレビの撮了後に5日間ほぼ徹夜の撮影が行われ「本当の意味で、青島を演じたのはこれが最後」（織田）。クランクアップ当日には、かつて助監督を務めた羽住英一郎監督（「海猿」シリーズ）ら歴代スタッフがスタジオに駆けつけたといい「やられましたね。涙は…、出さないですよ！　でも心の中では（笑）」と感激しきりだ。

事件の第一発見者を演じる夏帆は「小さい頃から見ていたシリーズなので、まさか自分が参加できるなんて。台本に“青島”って書いてあるだけで興奮しましたし、実際織田さんにお会いしたら『本物だ』って」。これには織田も「それはよく言われる」と苦笑い。長瀬監督は「青島＝サラリーマン刑事という原点に立ち返った。見どころはやはり織田さんと共演する皆さんの絶妙な間ですね」とアピールした。

「係長　青島俊作2　事件はまたまた取調室で起きている！」（全10話）は8月27日からNOTTVで放送。