ジョン・ウォーターズ監督、全米横断ヒッチハイク旅を書籍化
2012年6月18日 12:01
[映画.com ニュース] 作家、アーティストとしても活躍するジョン・ウォーターズ監督が、素性を隠さずに全米横断ヒッチハイクを敢行。その顛末を書いた書籍を出版することが明らかになった。
米ニューヨーク・タイムズ紙によれば、ウォーターズは5月14日に自宅のあるボルチモアを出発。州間高速道路70号線を中心に、ひとりで約15台の車をヒッチハイクしながら、8日間かけてサンフランシスコに到着した。
ウォーターズを乗せた人たちのうち、3分の1は誰を乗せているのか認識せず、3分の1は説明を受けたうえで何がしかの有名人であることを悟ったらしい。一方、残りの3分の1のなかには、移動中だったブルックリン出身のロックバンド「Here We Go Magic」のメンバーのように、ウォーターズだと気づいてピックアップしたケースもある。同バンドがウォーターズ監督を見つけたのはまったくの偶然だったが、そのことをTwitterで報告しニュースにもなった。
ウォーターズは今回のヒッチハイクを敢行した動機について、「何もかもがスケジュール化されすぎていて、予測のできないことをやりたくなった」とコメント。そして「改めてアメリカ社会の多様性を実感した。メリーランド州の若い市会議員や警官、大麻喫煙者までいろいろいたけど、みんな良い人たちだったよ」と旅を振り返った。
ジョン・ウォーターズのヒッチハイク旅行記は、「Carsick(仮題)」として米ファラー・ストラウス&ジルー社から刊行予定。