堀内敬子、「あぁ...閣議」でトンデモ法案を議論する政治家に
2012年4月1日 09:00

[映画.com ニュース] 総理大臣と閣僚が集まり、国の重要事項を話し合う密室会議、閣議。その内幕を題材にした「あぁ...閣議」(郷力大也監督)が、第4回沖縄国際映画祭の長編プログラムLaugh部門で公式上映された。ニコニコと穏やかな笑みを浮かべながら、厳しい発言をするベテラン女性議員・後藤弘子を演じたのが、堀内敬子だ。これまで庶民派の脇役を演じることが多かったが、今作では真逆のキャラクターに挑んでいる。「こんなに長く出ていいのかな(笑)」と控え目な笑顔を見せる堀内に、話を聞いた。
主役・小野塚(山口智充)は、急きょ内閣に加わった新人議員。意気込んで臨んだ初めての閣議は、法案にただサインをするだけの形式的なものだった。そんな中“日本人は男女の差なく下着をつけてはならない”というとんでもない法案が官房長官から提案される。空気は一変、賛成・反対のバトルが始まり、次第にその法案の真意が明らかになっていく。
「同性を敵にまわすような、嫌な女ですよね」と役柄を分析する堀内。「女性で政治家でいるということは、いろんな苦労や問題をくぐり抜けてきたんだと思うんです。だからこそずる賢いとも思いましたし、その雰囲気を出せればと思いました」。大多数を男性が占める閣議で、後藤は誰よりも場の力関係を敏感に読み取りながら、議論の方向を左右する発言を意図的に放つ。「女性が酒井若菜さんと私だけなんですが、郷力監督から2人のキャラクターを反対にしたいと明確な指示があったので、演じやすかったです。でも最初は、政治家の貫禄が出せるか自信が持てませんでした。タイトルを聞いたときも、なじみのない単語に『なんじゃこりゃ』と思って(笑)。だけど、どうやら堅い話じゃないとわかり、喜んで引き受けさせていただきました」
内容とタイトルとのギャップに驚くのも今作の特徴だ。スーツ姿の大人がまじめに“ノーパン”の是非を議論する。「ノーパンについて意見を戦わせる場面になると、男性陣が色めき立つんです。台本上のセリフでも、やっぱりうれしくなっちゃうのかな。男の人の悲しい部分を肌で感じました(笑)」
郷力監督は多くのテレビ番組を手がけてきたが、映画は今回が初。「初めてがゆえの強さを感じました。いい意味で怖さを知らない強さ。撮影が深夜に及ぶとどうしても空気が沈みそうになるんですけど、監督は周りに影響されず、常にご自身のペースでみんなを和ませながら進めてくれました」
集団における、日本人の特徴が色濃く描かれているのも本作ならでは。輪を乱さないように他人に意見を合わせていたりと、“あるある”と思わされる要素も多い。「日本人にありがちな行動パターンを映している部分もあるので、社会で働く大人たちにぜひ見ていただきたいですね」
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