巨匠ヘルツォーク最新作トークイベントに糸井重里も飛び入り参加
2012年3月2日 14:30

[映画.com ニュース] ドイツの巨匠ベルナー・ヘルツォーク監督のドキュメンタリー映画「世界最古の洞窟壁画 3D 忘れられた夢の記憶」の公開を記念し3月1日、トークイベントが行われ、洞窟壁画に造詣の深い写真家の石川直樹氏と港千尋氏が出席。客席にはエッセイストの糸井重里の姿も見られ、飛び入りで参加し映画の感想を語った。
1994年に南仏で発見され、3万2000年前に描かれた洞窟壁画が確認されているショーベ洞窟。映画では、この壁画を3Dカメラで撮影した映像と研究者や洞窟に携わるさまざまな人々の話で綴られており、日本語版ではオダギリジョーがナレーションを務めている。
写真家として活躍するとともに、世界中の洞窟壁画をめぐってきた2人だが、3Dで壁画が撮影されたことの意義について言及。石川氏が「洞窟の奥行きや、壁面の凹凸に関する部分が詳細に描かれており、至福の映像体験でした」と絶賛すれば、港氏は「発見されてから、映像として見るのに20年近く経ったけど、3D技術や新たな発見があり、この20年が無駄じゃなかったと感動しました」と感慨深げに語った。

貴重な遺跡を守るため、洞窟内での撮影は1日最大4時間、計6日間という厳しい制限の下で行われた。このショーべ洞窟では子どもの足跡が確認されているが、世界各地の洞窟壁画でも同様に子どもの足跡が見つかっているとともに、子どもが洞窟壁画の第1発見者になることが多い点を指摘した石川氏。「大人に見つけられない穴を子どもが見つけるというのはすごく面白い」と話し、港氏も「洞窟に入るには、子ども時代にしか持っていない感覚や知覚が必要なのかもしれない」とうなずいた。
映画を鑑賞したばかりの糸井は、「洞窟の中にいた僕らの知らない3万年前の芸術家に対する深い敬意が生まれたし、それを消すことなく伝えてくれた監督にも敬意を払いたい」と映画を称賛。その一方で、「現代の人(=ヘルツォーク監督)がつけた色(=解釈)に関しては、見たお客さんが判断するもの。そういう意味で見るのに工夫が必要な難しい映画でした」と感想を語った。
「世界最古の洞窟壁画 3D 忘れられた夢の記憶」は、3月3日から3週間限定で公開。
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