ヒラリー・スワンク、人権団体から批判されマネージャー解雇
2011年11月1日 11:32

[映画.com ニュース] チェチェン共和国のラムザン・カディロフ大統領の誕生日パーティーに出席したことで批判を浴びているヒラリー・スワンクが、自身のマネージャーを解雇したと、ハリウッド・レポーター紙が報じた。
スワンクは10月5日、カディロフ大統領の35歳の誕生日パーティーに出席。ジャン=クロード・バンダムやミュージシャンのシールらとともに、ステージ上で祝福の言葉を述べた。しかし、カディロフ大統領は拷問(ごうもん)や誘拐などのイメージが付きまとっており、人権団体はカディロフ大統領の行動を正当化する行為だと厳しく非難。スワンクはその後、「このイベントの意図を前もって理解していたら行きませんでした」と謝罪し、パーティー出席で受け取ったギャラをすべてチャリティに寄付すると宣言していた。
そして、ブッキングを担当したマネージャーを解雇することで自らの潔白をアピール。それでも、人権団体側はパーティーの10日前にスワンクに出席を取りやめるように進言したと証言しているほか、スピーチでチェチェン共和国の歴史をたっぷり勉強してきたと自慢していたことが明らかになったため、スワンクが自らの意志で行った疑惑は払拭されていない。
エンターテインメント・ウィークリー誌の特集記事によれば、独裁者にはセレブリティにあこがれを抱くタイプが多く、国民に自らの権力をアピールする絶好の機会のため、多額の謝礼を支払ってでも積極的にパーティーへ招待するという。セレブリティ側にとっても、景気後退で仕事が減っているため、数時間で大きな収入となるパーティー出席は魅力的な選択肢となっているようだ。
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