夭折の歌手ジェフ・バックリィ伝記映画が2本競作へ
2011年8月17日 16:30
[映画.com ニュース] 水泳中の事故により、1997年に30歳の若さで死去した伝説のシンガーソングライター、ジェフ・バックリィの伝記映画が2本同時に進行中だ。それぞれ、ブロードウェイミュージカル「Spiderman: Turn Off the Dark」で主役を演じるロックシンガーのリーブ・カーニーと、「ゴシップガール」のダン・ハンフリー役で知られるペン・バッジリーがバックリィ役で主演する。
米Deadlineによれば、今回新たにカーニーの出演が決定したのは、バックリィの母親メアリー・グイバートが製作総指揮にあたるタイトル未定の伝記映画。「ROCKER 40歳のロック☆デビュー」のライアン・ジャフィが脚本を手がけ、リドリー・スコットの息子で音楽関係の映像を多く手がけているジェイク・スコットがメガホンをとる。
かつてブラッド・ピットも自らバックリィ役で映画化を熱望していたとされるが、グイバートが、息子を演じる俳優に「吹き替えなしで、ジェフと同じように歌えて、ギターも弾ける人」を望んでいたため却下された経緯がある。その点、ロックバンド「Carney」のフロントマンで、大作ミュージカルで主役を張っているカーニーならうってつけかもしれない。11月のクランクインを予定している。
一方、バッジリーが主演するのは、「ニューヨーク最後の日々」のダン・アルグラント監督がメガホンをとる「Greetings from Tim Buckly」。バックリィが、疎遠になっていた父親でシンガーのティム・バックリーの死後、そのトリビュートコンサートで歌って注目を集めるまでを描く。こちらはすでにブルックリンでクランクインしているという。
なお、一部の報道では、3本目のバックリィ映画「Pure Drop」が企画中だという話もある。